「準備が整ったら」は一生来ない
「新しいことをするには、まだ準備が整ってない気がする」「まだ、今の私には早すぎるんじゃないか?」などなど、新しい挑戦をするときに足踏みしたくなる気持ちはよく分かります。
実は私も石橋を叩いてわたるタイプ。勢いでやる!と決めたものの、少しでも不安に感じると「いや、ちょっと待って…」と準備を整える行動に出ることがあります。
過去の経験で言えば、フリーランスの名刺。これを一つとっても、もう何度デザインを変えたり記載内容を変えたりしたことか記憶にないくらいです。
他の人の名刺をもらっては、「やっぱりこっちの方がかっこいいかも」と数日前に決めたはずのデザインがすぐにイヤになることも多く、ひたすら続く準備期間と戦っていました。
装備の準備より“心の決断”が大切だった
あれは、私が美容資格を取り始めたことでした。いくつか合格をもらい、ダメもとで応募した美容ライターに受かってしまった時のこと。
「いや、まだ私は未熟なので」「私は全然経験がなくて…」とモヤモヤしている状態の時に、仕事がいきなり決まってしまったのです。心より先に現実が動き出した私は、焦るのと同時に不安も多くありました。しかし、無意識に出た言葉は「やってみます」というポジティブな言葉。
直感で自分に与えられたチャンスだと思った私は、やりながら覚えていく精神で仕事に取り掛かったことを覚えています。それから数年経った今、準備万全か?と聞かれたら答えはNO。
いつも、試行錯誤しています。つい数年前の自分はまだ準備ができていないと思っていたけれど、結局今も準備なんて出来ていない。仕事において、完璧に完成してゴールすることはおそらく無いと思います。
始めは、プールに飛び込む気分
新しいことに挑戦する時、私はいつもプールに飛び込む感覚と似ていると感じています。(泳ぐのが苦手だということもありますが)水の中に飛び込むのは、勇気もいるしちゃんと手足が作動してくれるか分かりません。
しかし、水に入る前から「怖い怖い」と言っていても、結局何も始まらない。私が「まだ準備中」と怖じけずいていたあの時間のように、プールサイドで何時間も準備運動をしていては気づきたら日が暮れているかもしれません。
それならいっその事、「やる」と決めてピョンっとプールに飛び込んでみてください。意外と気持ちが良いものです。始めはひんやり冷たいかもしれませんが、それは一瞬のみ。気づいたらスイスイ泳いでいるかもしれませんよ。