リスト1. とにかく寝る時間を確保する
疲れやすい人の生活習慣を伺ってみると睡眠時間が短い傾向にありますが、それこそが「もう無理…」と体が悲鳴をあげてしまう大きな原因の1つ。
寝ている時間はエネルギーや栄養を補充するための“充電時間”。
ですから、睡眠時間を削るとエネルギーを補充できずに翌日がスタートするので常にフル充電できないまま稼働している状態。このまま動いていては疲れがどんどん溜まり、それが限界に達すると「もう無理…!」と気力がなくなってしまうのです。パソコンの強制終了のようなイメージです。
筆者自身、寝不足が続くと仕事の効率が下がるだけではなくメンタルも揺らぎやすくなり、ある日突然「もう動けない…何もしたくない」と電源がプッツリと切れる瞬間が多々あります。
筆者のようにもう無理…しんどいと感じる時は気のストックがだいぶ少なくなっている状態。こうなった場合は、何を差し置いても寝て気を充電する!!これに限ります。
家事や気になるタスクは、この時ばかりはもうすべて後回しでOK。スマートフォンを寝室に持ち込まず寝ることを最優先して、ココロとカラダにエネルギーを充電しましょう。
リスト2. SNSから離れて外をぼーっと眺める
疲れ切っている時でも無意識にスマートフォンを見ていませんか?
その何気なく見ているSNSが余計疲れを感じさせてしまう原因になっているかも。
中医学の世界では目の使い過ぎは、気持ちの落ち込みにもつながるといわれるほどメンタルにも影響があります。
それに、疲れ切っている時にSNSやインターネットを見ていると、元気な時は平気なことにも敏感になって感情が揺さぶられやすくなりませんか?
気持ちがゆらぎやすい、疲れやすいと感じる方は疲れ切っている時こそ自分のためにスマートフォンから離れる勇気をもって。
スマートフォンがないと手持ち無沙汰になる…という方は、好きなお酒や飲み物を片手にベランダで空を眺めたり風を感じる時間を持ってみませんか?夏の夜風を感じながら大きく深呼吸するとエネルギーを補うことにもつながりますので筆者イチオシのリラック方法です。好きな音楽を聴いて布団の上でぼーっとするなんていうのもいいですね。
ポイントは“何も考えない、極力何もしない”。
何かすることは得意な私たちですが、疲れている時こそこういう時間が疲れ切ったカラダとココロには必要なのです。
リスト3.疲れている時こそ胃腸に優しい食事を
疲れている時、なぜかジャンキーなものに手を伸ばしたくなりませんか?
自分を喜ばせるためのご褒美として、たまにはジャンキーなものも食べる日があってもいいかもしれませんが、むしゃくしゃしている時にジャンキーなものを口にすることは、さらに自分の身体を苦しめてしまう原因にも。
と、いうのも中医学の世界では胃腸系システムである脾(ひ)で元気の源である気をつくりだしています。ですから脾が弱ってしまうと気を作り出す力が弱くなってしまい、体が疲れやすくなってしまうのです。
脾は味が濃かったり油っぽいジャンキーなもの、冷たいものが苦手。帰宅後にビールに揚げ物で自分にご褒美…という習慣がある方は自分の身体のために辞めたい習慣の1つ。
疲れている時は、ジャンキーなものをグッと我慢してお粥、スープ、お豆腐料理など消化のいいもので自分を労わりましょう。それに、疲れがMAXで動けない時は無理して夕飯を食べる必要はありません。夕飯を作ったり食べたりする時間を睡眠にあてた方が睡眠時間も長くなり胃も休まるし、と一石二鳥です。
疲れた時こそ基本にかえる
今回ご紹介したことはきっと皆さん一度は耳にしたことがあることだと思います。
でも、実際に試してみた?と問いかけると意外と「健康にいいとはわかっていてもなかなか…」という方が多いのではないでしょうか?
実は心身ともにすこやかでいることは特別なことは必要ありません。食べて、寝て、気持ちの休まる時間をつくる…とシンプルなことばかり。
疲れた時こそ健康の基本にかえって「いつも頑張ってくれてくれてありがとう、私のカラダ」と声をかけて自分をいたわってくださいね。