粘り強く続けると発生することって?
頑張ることは素晴らしいですが、頑張り続けるとだんだん膨れ上がる気持ち……。
それが「もったいないから」「今ここで辞めたら…」という、どうにか回収したい!という執着心です。これには、心理の法則が関わっていて「コンコルド効果」「サンクコスト」とも言いますが、お金をかけたり費やした時間だったり。または、その物事に対して考えている思考時間も含まれます。
成果が出るまでには、“ある程度”の努力は確かに必要だと思います。しかし、頭のどこかで「これ以上は無理かもしれない」「回収するのは難しい」「失敗してしまうかもしれない」と気づいているにも関わらず、物事に執着して中止することができない状態になることは、さらなる損失に繋がる可能性があるので注意したいものです。
わかりやすい例えだと、ゲームセンターなどを思い浮かべてみましょう。もしかしたら「もっとお金をかけたら勝てるんじゃないか」「アノぬいぐるみは、あと何回かで落とせるんじゃないか」など、もう少し粘ったらいけそう!と変な期待をして、ズルズルと辞められないアノ光景です。
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身近なところに潜んでいるコンコルド効果
では、これをテーマである仕事のヒントに当てはめてみましょう。長らく務めた職場に本当は違和感を感じているにも関わらず、「ここで辞めたら次うまくいくか心配」という光景。
「石の上にも三年」ということわざがありますが、個人的な意見では自分がそこの場所にいても成果を上げられそうにないと感じたなら、無理に三年間も時間と能力を費やさなくて良いと思っています。時間は刻々と経過するだけなので、潔く引き際を見極めるのも時には必要。
「せっかくここまで頑張ったんだから」という気持ちは、時として本末転倒になりかねないのです。
損切りボーダーラインを自分で決めよう!
「コンコルド効果」や「サンクコスト」がよく出てくるシーンは、投資やギャンブルの話題で多いです。投資では、自分が損切りをしなければどんどん利益はマイナスに傾くので、目に見えて金額の損得がわかりやすく現れます。
しかし、この効果は投資以外でも発生しますが、それらは自分の引き際が目に見えにくいため、執着したまま時間とお金、思考を必要以上に費やしてしまうことがあります。
そこでオススメなのは、損切りのボーダーラインを自分で決めること。これは、世間体にある暗黙の了解ではなく、自分にメリットがない、今ここでやっていることで得られるものがないと感じた瞬間で良いと思います。
継続して価値のあるものなのか、果たしてこのまま続けたら損失に繋がるのか。ぜひ、見極めてみてはいかがでしょう。