毎日会社と家の往復ばかりで、「社会人になると出会いがない」と嘆くアラサーたちをたくさん見てきました。けれど、社会人になったから、出会いがなくなったとは一体どういうことなのでしょうか? よく考えてみると、特にコミュニティがなかった中高などの学生時代の方が、閉鎖的な人間関係を送っていたかもしれません。クラスメイト、部活動の先輩後輩など、見慣れた顔ぶれがそろって、皆が似たスケジュールで毎日行動することは変わっていないはず。けれど、どうして「出会いがない」と感じるようになったのでしょう。
今回は「出会いがない」理由を紐解いて、そして「出会いのきっかけを作る、自分から出向く」アクションに繋がるまでを考えていきたいと思います。
「出会いがない」には理由がある
「出会いがない」と感じるようになったのは、自分自身が年齢を重ねて変わったことがあるからだともいえます。
趣味趣向、コミュニティが固定化されてしまった
今までたくさんの人と出会い、人間関係の構築についてを習ってきた私たちですが、その中で、人の好き嫌いや趣味、属するコミュニティが固定されてしまったことが原因にあるはずです。
例えば見た目・容姿で「この人とは仲良くなれなさそう」だなと直感的に感じていたとしても、学生の頃はイベントや小さなきっかけから強制的に話す機会が生まれ「意外と仲良くなれそうかも」という気づきに出会うことができました。部活動のように、半強制的に、何かのコミュニティに属しなければいけないといった環境もありません。
けれど、大人になると付き合いたい人以外とは無理して付き合わなくてもよくなります。つまり出会う人に対して、自分自身で壁をつくることが上手になってしまうのです。
あえて自分から新しいコミュニティに踏み込もうと行動しない限りは、新しい出会いはやってきません。共通点がないと会話が無いと、せっかくの出会いを上辺だけの付き合いで終わらせてしまうこともあります。
出会いの「質」を求めすぎて選択肢が狭まってしまった
もう一つは、人を見る経験値がついたことによって、“質”を求めすぎるケースです。女性は特に20代後半に差し掛かってくると、男性を結婚相手としてふさわしいかふさわしくないか、吟味するようになります。収入・見た目・年齢などが伴っている「ハイスぺ男子」を求めすぎて、それ以外の男性が視野に入らない、男として見れないから、と自分自身で選択肢を狭めている可能性があります。
そしてそれと同時に出会いのきっかけにもこだわりすぎている可能性が。
「友達に紹介してって頼むのは嫌」、「わざわざ出かけてまで……」、「マッチングアプリは気になっているけど、それで出会ったなんて恥ずかしい……」と何かと出会いに関しても受け入れ態勢が整っていないのです。
「出会いたい」なら考えを改める必要がある
出会いたいと思っていても、なかなか出会いがない、恋愛に発展しないのであれば、まずは思考を変える以外に方法はありません。
「出会いがない」と嘆く前に、出会いを発展させるために心得ておきたいことを紹介します。
恋愛と結婚だけに執着しない
先ほど、出会いがないと感じる理由として挙げた“質”を求めすぎるケースを減らすため、出会った人に、自分の条件を求めすぎるのをやめましょう。恋愛や結婚に執着しすぎると、つい条件面に目が向きがちになりますが、条件だけで人は判断できないものです。
仮に、条件に当てはまる相手が見つかったとしても、その人のマイナス面を見つけては、査定する癖がついてしまいます。結婚や出産へのプレッシャーがのしかかり生まれた不安が大きくても、急いで恋愛・結婚に発展させようという気持ちは失敗を生みかねません。肩の力を抜いて、自然体で接することのできる相手を作りましょう。
一方的な先入観を押し付けない
一方的な先入観を持つことも、出会いの幅を狭くするだけ。例えば「こういった職業の人だから、実はめちゃくちゃ遊び人かもしれない……」という声をよく耳にしますが、職業や業種、社名で相手を判断することはできません。見た目や簡単なプロフィールで相手に先入観を持ち、自分の可能性をつぶすことのないよう、相手の中身に目をやっていきましょう。
「待つ」だけの姿勢をやめる
そして最も大切なこと、それは「待つ」だけの姿勢をやめることです。上にも記述したように、今は様々な出会いの方法があふれていて、出会おうと思えば思うだけ、たくさんの人と知り合うことができるのです。「可愛い」「綺麗」だけでちやほやとお誘いを受けてきた経験がある方は、「女性からいくなんて」とプライドを守りたくなるのも理解できますが、出会いがないのであれば、現状を認めて改善するほか方法はないのです。
「出会いたい」なら行動を改める必要がある
ドラマティックな出会いや恋愛の発展は、待ち続けているだけではやってはこないものです。それでこそ今は、スマホという小さな画面の中で出会いを探すことのできる時代です。
たくさんの恋愛が、目と指、そしてスマホがあれば生まれる世の中を生きている今、何も行動を起こさないずに運命の出会いを見つけ出すことはまるで大海原にある一つの石を見つけ出すほどに難しいもの。出会いのきっかけを掴むのも、自分次第なのです。
知り合いを紹介してもらう
一番気軽にできるのが、友人に知り合いを紹介してもらうことです。ある程度、紹介者から事前に情報を聞いておけば、人見知りな性格でも多少予習しておくことができます。また相手の身元がハッキリとわかっているため、事件性も少なく女性にとって安心なはず。
合コンや飲み会に活発に出かける
仕事終わりの食事を、人と一緒に過ごすことにしましょう。合コンといえばハードルが高いかもしれません、けれど飲み会ならどうでしょう。仕事終わりに会社の同僚と、またその同僚の友人も交えて楽しむ、などたくさん方法はあります。1対1の紹介で出会った人がイマイチ場合は、断る際に気まずい思いをしてしまう可能性もありますが、飲み会であればそんな気遣いも必要ありません。
趣味を通した活動を増やす
社会人になっても趣味を通じたコミュニティは存在します。例えば、運動したいという気持ちを持った人が朝集まり、皇居ランをするといったコミュニティで出会ったカップルも居ました。自分の好きなことを通して、共通項のある人と出会うきっかけになります。共通の趣味があらかじめハッキリとわかっているので、話題に困ることなく会話を進めることができます。気分転換と恋のきっかけが同時に叶うかもしれません。
習い事を始める
自分磨き、スキルアップのために習い事をするのも効果的です。定期的に出会う回数を増やしてくれるため、自然と慣れ親しむことができます。けれど。習い事を始めるのにも「何を」始めるかは意識しておきたいところです。料理教室や、フラワーアレジメントなど、女性が多い場所に足を運んでも出会いがない可能性があります。自分にあったベストな習い事、かつ異性も集まる場を意識してみると良いでしょう。
婚活パーティーや街コンに出かける
女性は割と安価で参加のできる出会い系イベントも最近は増えつつあります。中でも、気になっていたカフェなどに実際に行くことのできる「街コン」は気軽に友達とも行けるということで話題になりました。気分転換や、社会勉強を兼ねて出かけてみるのもいいかもしれません。
ある程度時間が区切られているので、きっかけをつくったあとは自分から行動する姿勢が大切です。
人が集まる居酒屋やバーへ繰り出す
簡単に言うと、ナンパされる状況をあえて作りに行くということです。最近はお酒が好きな人が集まる「横丁ブーム」などもありました。東京都内であれば、肉横丁、恵比寿横丁など……若手のサラリーマンから中堅どころまで幅広い人が毎日賑わわせています。飲み会などのセッティングをしておく必要がなく、友人とフラッと出かけることができるのでオススメです。
結婚式やパーティーなどをきっかけに
友人の結婚式の二次会で、素敵な男性を発見したという話を聞いたことがあるかと思います。これは、紹介に近い状態ともいえます。ある程度身分がはっきりしている相手で、かつ特別な演出をされたわけではないので、自然と仲良く馴染んでいくことができるでしょう。イベントがあるときは、よく周囲を見てみるようにしましょう。
同じ職場で出会う
これまで「職場恋愛はしない」と決めていた人も、一度視野を広げてみてはいかがでしょうか。もちろん社則で決められている場合には進んでオススメできませんが、社内恋愛から結婚に発展するケースはたくさんあります。近すぎる立場の人との恋愛には、もちろんリスクがつきものですが、部署違いや、仕事関係の人であれば、異性としてみても特に問題ないのではないでしょうか。
マッチングアプリでの出会い
これまではあまり受け入れられてこなかった「出会い系」を新しくしたマッチングアプリも今は一般的になってきました。自分のプロフィールと、ある程度のやりとりを交わした後で、リアルなコミュニケーションに移すというものです。もちろん相手の素性を全部アプリ内で理解することは難しいため、直接顔を合わせる時には注意が必要ですが、アプリを通じて付き合った、結婚したというカップルも居ることから、一概にNGとは言えません。
ただ、アプリに慣れすぎて、色々なアプリに手を出し男性を選り好みしすぎると、大事な出会いを見落としてしまう可能性もあります。たくさんの人と会って考えるのではなく、一人ひとりと向き合って、やりとりをするようにしましょう。始めたら抜けられなくなった、という風にずぶずぶとハマってしまう方にはオススメできません。
出会いの数を増やせば、視野が広がる
いかがでしたか?
出会いを求める方が改善すべき意識と行動についてをまとめていきました。気持ちと行動さえあれば、出会いはたくさんつくることができます。もちろん、すべての出会いが良いものだとは限りません。けれど、出会いの数を増やすことによって、出会う人は徐々に変わっていきます。自分が好感を持てた相手とだけ会う時間を増やすことです。恋愛や結婚に発展できるような、素敵な出会いのきっかけになりますように。
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