デメリットも多い? 「多様な働き方」を選ぶ前に考えておくべきこと



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リモートワークにパラレルキャリア……多様な働き方が選べる時代


@nel__channel

最近はワークスタイルが多様化しており、在宅ワークや時短勤務や副業など、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができるようになりつつあります。今まででは考えられなかったコアタイム無しのフレックス勤務やユニークな福利厚生など、時間に縛られず、ある程度の裁量を持った働き方は今やそう珍しくありません。

こういった自由な働き方ができるのは、Slack(スラック)ChatWork(チャットワーク)などのコミュニケーションツールの登場、情報通信技術が発達しているからです。今後も時間や空間にとらわれない働き方がさらに可能になり、一人一人のライフスタイルに大きな変化をもたらすことでしょう。

そういった多様性が広がり、自分自身も「ライフスタイルに合わせた多様な働き方をしたい」と思ったときに考えておくべきことがいくつかあります。事前準備なしに実践してしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性も。フリーランスになる、なんて言って始めたものの、実際に生活ができなければ全く意味がありません。そうならないためにも事前準備をしっかりしておきましょう。

一人で仕事がこなせる能力があるのか

自由な働き方というのはとても魅力的ではありますが、誰かからの指示がなくても自立的に動ける主体性が必要になっていきます。働く環境・時間に縛られない分、自分自身でうまくコントールしながら仕事を進めるセルフマネジメント力を磨いていかなくてはならないのです。

学生時代のように半強制的に勉強しなくてはいけない環境が用意されているわけではないので、ペースダウンするのも他のことをするのも自分次第。ただ、仕事が止まっていたら困る人は確実に居ることですし、もちろんそういった作業量のムラは、収入にも影響します。


@4.____ma

また一人で仕事を進めるには、担当業務について熟知していないことには進みません。例えばフリーランスになった場合には、一人でも十分にやっていけるスキルと経験を備えておかないと、スタートから出遅れてしまい、しばらく収入がゼロ、という日が続いてしまうことも。さらに、コネクションを作っておくことや、問題解決能力など、業務を円滑に効率よく進めていくためのコミュニケーションスキルも求められます。

こうしたうえでの「自分らしい働き方」というのは理解できますが、土台がないままに「分かったつもり」で単独で仕事を進めていくやり方は、リスクを伴います。

スポーツでも基礎が大切といいますが、早く上達したければ、プロのコーチをつけて基礎から特訓を受けることが一番の近道といえるでしょう。基本がなければ、応用も効きません。

相談できる相手はいるのか

ときには一人で仕事を進めるのが難しいこともあります。体調不良や予期せぬトラブルが起こることもあれば、自分だけの力では進めることができない仕事を貰うこともありますし、解決方法が見出せず行き詰まってしまうこともあります。

そんなとき、相談できる相手がいると非常に心強いです。誰かに相談したいと思ったとき、同じオフィスにいる人に気軽に相談ができる環境があるのは会社員の強みです。
困ったことがあった時に誰かに相談もせず、自己判断で仕事を進めてしまうと、どこかでトラブルが起きた時に大変な迷惑をかけてしまいかねません。困ったことがあれば素直に教えてもらう関係性と、何かあったときにサポートしてくれる体制を作っておくべきでしょう。

マイルールを決めておく

自由な働き方は、仕事とプライベートの境界線が無くなってしまうことも多く、特に「好き」を仕事にしている場合は、ずっと働きっぱなしということにもなりかねません。通常の会社員のように、ある程度作業に費やす時間を決めておくことが望ましいです。

他にも、子育てをしている人であれば、仕事との両立をするためにどんなルールが必要かなど自分にあったルールづくりをしておくことも大切です。

「もし、~〜が起きたらどうすればいいのか」。
あらゆる場面に直面したとき、スマートに対応できる人は強いです。いくつかのパターンを想定して、マイルールを作っておきましょう。

自由な働き方ができる分、苦労をすることも

多様な働き方はメリットもあればデメリットもあります。大事なのは、自分はどんな働き方が向いているのか? をはっきりさせておくことです。何もかも自由が良いかも知れませんし、ある程度環境に縛られている場合が良いこともあります。フリーランス、パラレルキャリア、副業……様々な働き方が生まれ、今後もそういった流れが加速する中、自分が重要視するのは一体何か、といった点にはしっかりと目を背けず向き合って欲しいものです。

決して、多様な働き方が正義とは思わず、自分が大切にしていることを第一優先に、個々にあった新しい働き方を作っていきましょう。