制度や手当を簡単に理解しよう! 求職者に関する支援制度って?



[記事内に広告が含まれています]

知っておいて損はない! 制度や手当について知識を深めよう

わかりづらいから。
こんな簡単な理由で、私たちを支援してくれるお得な「制度」や「手当」の知識から距離をとってはいませんか? 例えば、前回紹介した「教育訓練給付金制度」。これは、スキルアップをしたいと感じている女性たちに、スキルアップ(資格取得)のためにかかる費用を一部負担してくれますよ、というようなとってもお得な制度です。専門性を強めて自分の手に力をつけたい、と考えている方には「専門実践教育訓練給付金」という手当もあります。

こういったお金に関する知識は持っておいて損はなし。公式のホームページなどを見ても、理解をするのが難しく、つい距離を置きたくなってしまいますが、働く女性や、スキルアップを目指す人にとっては力強い支えとなってくれます。

前回はスキルアップを考えている人に対して支援してくれるようなお得な制度を紹介しましたが、今回は、次の仕事を探している……という求職者にとってタメになる制度・手当を紹介したいと思います。

フリーランス/自営業の方に 「求職者支援制度」

アルバイトだった方、フリーランス/自営業などで働いていた方(雇用保険を受給できない)が再就職を目指すときに使える制度です。厚生労働大臣認定の民間訓練機関で、「職業訓練(求職者支援訓練)」を無料で受けることができます。

スキルアップをするための職業訓練は、3~6ヶ月ほどで基礎的能力を学ぶことができる「基礎コース」と介護職員実務者やネイリストなどの、専門的スキルが必要になる実践的能力を取得する「実践コース」の2つがあります。こういったスキルを身に着けて、就職先希望の企業へアプローチするとよいでしょう。

求職者支援制度(厚生労働省)

また、本人収入、世帯収入・資産要件など、一定の要件を満たしている場合(月収8万円以下)には、職業訓練の受講を容易にするための給付金(職業訓練受講給付金)の支給も。月10万円の手当を受けることができるので、これらの支援制度をうまく利用してみてください。窓口は全てハローワークにて。詳しくは厚生労働省のHPをチェックしてみてくださいね。

職業訓練受講給付金(厚生労働省)

就職先が決まったら! 「再就職手当」

早期に再就職が決まった方が受け取ることのできる、いわば「ご褒美」の手当もあります。
失業給付の基本手当を受給している間に、再就職が決まったら、基本的に失業手当は終了してしまうことになります。失業手当をもらえる期間であるのにかかわらず、その手当が終了してしまうのは少々残念に思ってしまいますよね……。そんな方に支給されるのが「再就職手当」

所定の給付日数の3分の1以上が残っていながら1年以上の雇用期間がある仕事に就くことが決まった場合に、この「再就職手当」を受け取ることができます。
この再就職手当で受け取れる金額は、「残日数×70%×基本手当日額(3分2以上残っている場合)」。
3分の1以上が残っている場合に関しては「残日数×60%×基本手当日額」になります。

例えば、基本手当日額が4,000円、基本手当支給残日数が90日で所定給付日数が3分の2以上あった場合には、4,000円×90×70%=252,000円、約25万円の手当を受けることができるのです。

再就職した先が、離職前より低賃金だった場合には「就業促進定着手当」

さらに、再就職手当の支給を受けた方で、再就職先の企業に6ヶ月以上雇用された方が、離職前の賃金より低い場合だった場合に受けられる「就業促進定着手当」というものもあります。これは、基本手当の支給残日数の40%(※)を上限として、低下した賃金の6ヶ月分を支給される、というもの。
※再就職手当の給付率が70%の場合は、30%

支給額は、「(離職前の賃金日額-再就職後6ヶ月間の日割り賃金)×再就職6ヶ月間の賃金の支払い基礎となった日数」です。詳細はどちらもハローワークに掲載されているHPをチェックしてみてください。

就職促進給付(ハローワーク)

再就職を考えるときには、必ずチェックしておいて

これらの制度をしっかりと理解しておけば、自分が退職したときや、就業を考えているときにも計画的にキャリアを進めることができます。知識は金なりとはまさにこのこと。自分を支援してくれる仕組みはフル活用して、日々賢く過ごしていきましょう♡

女性は特に、説明書や長い文章を読むのが苦手という方も多いので、こういったかみ砕いた知識を少しずつ吸収しておいて、わからない部分に関しては実際にハローワークに足を運んで聞いてみる、というように対策を練っておくのがオススメです。