「疲れ」を感じるには、5つのパターンがあった
毎日忙しく、何かに終われるように仕事をこなす私たち現代人は、いつもその対価と比例するように、何かしらの疲労やストレスを感じています。仕事の合間や、帰宅時に「疲れたなぁ……」と疲れを自覚している方も多いことでしょう。
しかし、人によって「疲労」の種類はさまざま。肉体労働だから体力的に辛いという方もいれば、人間関係などのストレスによって精神的な疲労を感じている人もいます。私たちの肩に日々圧力をかける疲れやストレスは一体、何が原因になっているのでしょうか。
疲れを感じる原因がわかれば、うまくその対処法を見つけることができるかもしれません。今回は、私たちを疲れさせる主な原因であるストレスと、その対処法について考えていきたいと思います。
身体的なストレス
身体的ストレスとは、運動のしすぎや過重労働などによる、肉体的な負担が大きいことが原因になって生まれるストレスです。身体に大きな負担がかかると、心のバランスも崩れて不調を招いてしまうこともあります。
休みをしっかりとってこまめに休憩を
身体的なストレスを感じた時にまずすべきことは、しっかりと休憩を取ることです。運動のしすぎを実感しているのであれば、体力のことを考えた運動量に見直しを。仕事でどうしても身体を使う必要があるのであれば、休みをしっかりとり、こまめに休憩を取ることが何より大切です。
自分の体力に自信があるという人でも、年齢や疲れ具合、また状況によって身体への負担の感じ方が変わります。常に、自分のイマの状態と向き合ってあげましょう。
精神的なストレス
疲れを感じる原因は、もしかしたら心の部分にあるのかもしれません。職場や家庭などの環境や人間関係の変化により疲れを感じているケースが「精神的ストレス」です。身体に大きな疲れはなくても、気遣いや頭を悩ませる行為で疲労を感じているのかもしれません。
精神的なストレスは「割りきる」のが一番楽
精神的なストレスで疲れを蓄積している人は、スイッチの入れ替えや割り切りが不得意なことが原因にあるかもしれません。環境や人間関係などで生まれるトラブルは、自分ひとりの力では改善ができないことも多く、解決法を見つけるのも難しいものです。頭を悩ませて、解決策が出てこないものに捕らわれて疲労を蓄積しても、どうしようもありません。心のスイッチを入れ替えて、うまく割りきる方が負担が小さくなります。
生理的ストレス
過労や睡眠不足、栄養不足や体調不良などの生理的なストレス抱えている方も多いことでしょう。とくに女性の場合は、ホルモンが崩れやすく、人によっては生理が来た時に起き上がることさえ難しく感じてしまうほどに生理的な辛さを感じている方も少なくはありません。
生活習慣の見直し、必要であれば医師に相談を
生理的なストレスが根本にある場合には、まず生活を見直す必要があります。睡眠が足りていないのであれば、睡眠時間を確保すること。栄養が足りない・偏りがあると感じている人は食事に目を向けてみましょう。生活習慣を見直したにも関わらず、長時間の体調不良が改善されない場合には、病院に行き医師に相談する必要もあるかもしれません。疲労をただの疲れだと認識するのではなく、何かのサインだと思いながら改善に務めるように意識を変えてみてください。
物理的ストレス
騒音や気温、天候の変化などの外的なストレスが原因になって疲労を引き起こしてものが物理的ストレスです。オフィスなどの人が集まる場所では、人それぞれ適正だと感じる温度や湿度が違ったり、業種によって服装が違ったりすることもあり、なかなか解決策が見つかりづらいものです。
原因がわかるのなら対処を、休息をとるのも○。
「オフィスが寒くて辛い」というように、明確な原因がわかる場合は、ブランケットを用意したりヒーターを入れたり、温かい飲み物を用意するというように解決策を考えることです。けれど、気圧で頭痛が治らない、立っているのも辛い、というような状況になるのであれば、休みをとることも大切です。もし明確な原因がわかっていてもなかなか自分で解決策が見つからないのであれば、周囲に相談するのもひとつの手。
科学的ストレス
食品の添加物や化学物質、たばこの煙や大気汚染などによる科学的なストレスが負担をかけている可能性もあります。科学的なストレスで疲労を蓄積している人の場合は、すぐに対処できるものもあればすぐには対処ができない、というケースも。長期的に考えて、自分にとってのベストを探しましょう。
対処できるものにはすぐに対処を、環境を変えることも視野に入れて
食べるものを変えたことで、体調がよくなったという経験談をもつ人は意外と多いものです。直接口に入れるものに関しては、無添加のものを選ぶなど、すぐに対処ができます。けれども、排気ガスや大気汚染など、環境が合わない場合には、長期的に考えて自分のいる場所を見直す必要があるかもしれません。自分の身体を守るのは、自分しかできない役目です。無理をせず、過ごしやすい環境も選んで。
疲労やストレスとうまく付き合っていくために
ストレスを感じることなく過ごすというのは難しいものです。むしろ、ストレスに対して全く耐性がないことも、良いことだとは言い切れない部分も。
ストレスや疲労を完全になくすことができませんが、原因がわかることによって、どうやって付き合っていくべきか、また自分をどう改善するべきかが多少なりともわかるはずです。自分にとって負担が大きいと感じるのは一体どのパターンなのか、ぜひ自己分析してみてくださいね。