「見た目」の印象が悪いと、リカバリーが難しい
初めて会う人の第一印象は一瞬で決まるといわれています。
心理学で有名な「メラビアンの法則」では、表情が6割、話し方が3割、話す内容が1割という割合で、人を判断されるということが分かっています。つまり、初対面で好印象を与えるためには、見た目や仕草がとても大事な要素となるということなのです。
この第一印象は時に厄介なもので「この人は頼りにならなさそう」や「この人はやる気がなさそう」などネガティブな印象を与えてしまうと、それを覆すのは簡単ではありません。例え、次に会った時に挽回しようと思ってトーク力に力を入れたとしても、第一印象のせいで失敗してしまう可能性が高くなってしまうのです。もちろん仕事にもコミュニケーションは必須であるため、仕事でのミスも多くなってしまいます。
そうならないためにも、好印象な「見た目」とはどんなものなのかを知っておきましょう。
歩き方は感情を表す
下を向いて猫背で歩いている人がいたとしたら、ちょっと落ち込んでいるのかな? という印象を受けませんか。姿勢良く胸を張って歩いていたら明るい印象にみえるように、歩き方はその人の感情を表しているといえます。第一印象を良くするには、歩き方も気を付けなくてはいけません。
15mぐらい離れた距離でも、人の歩き方はわかります。まだ会話が始まっていないからと油断は禁物。ポイントは胸を張るより肩甲骨を寄せるイメージを作ること。肩に力は入れず、アゴは正面をまっすぐ見つめ、天井に向かって高く吊り上げられているように背筋を伸ばしましょう。
また歩き方も図のようにいくつかのポイントがあります。最初は難しいかも知れませんが、意識して歩くことが大切です。窓や鏡があったら、自分がどんな歩き方をしているのか、チェックするようにしましょう。
パーソナルスペースを意識して
挨拶や名刺交換の際に気を付けたいのが相手との距離感の取り方です。人には「パーソナルスペース」という“他人に近かれると不快に感じる空間”があります。あまり親しくない間柄の人が、自分のスペースにズカズカと遠慮なく入ってくることに抵抗感を抱きます。
距離感は国によって異なり、初対面の人の場合は男性は108cm、女性は118cmが適切だといわれています。この数値はあくまで平均なので、作家など一人で行う職業の人のパーソナルスペースはこの目安よりも広いと言われていています。距離感が近いと相手は身体を引いたり、距離を取ろうとする動作をとるでしょう。その時は自分が一歩引いて、距離を調整してください。
話の内容に合わせて表情の変化を
笑顔で挨拶するのはもちろんのことですが、会話が始まってからも大切なのは「表情」です。
基本は笑顔でいることですが、相手が悲しい話をしているのであれば、同じように悲しい表情をするなど、相手の表情や感情に合わせるようにしましょう。その時に心掛けたいのが、相手の発言に合わせながら驚いたり、笑ったりと表情を豊かに変えることです。そうすることで相手は「この人は私の話をちゃんときいている」と好感度が上がり、もっと話してくれるようになります。
簡単なことの積み重ねを忘れずに
コミュニケーション力ももちろん大切ですが、初対面の人とはまず「見た目」を優先して好印象を作りましょう。「歩き方」や「表情」など、その一つ一つは、簡単なことの積み重ねです。そしてどれも、短期間で効果が出ることばかり。
第一印象を良くするテクニックは、ビジネスの場においても、プライベートににおいても身につけておきたいものです。印象が悪く損をしないためにも、これらのテクニックをうまく活用していきましょう!