仕事にダイエットに モチベーショングラフの効果と書き方



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なぜ「三日坊主」で長続きできないのか

モチベーションというと、我慢して頑張れる力や目標に向かって頑張る力のようなものをイメージすると思いますが、人間の脳は、苦しいだけでは我慢できません。モチベーションを長続きさせるためには、ズバリ! 楽しくて効果が確認できることが大切です。三日坊主で長続きしない……と悩んでいる方はぜひ、グラフのもつ効果を利用して、ダイエットや仕事のモチベーション作りに役立てていきましょう。

RPGの心理効果がダイエットさえも楽しくする

筆者は、楽しくダイエットできるグラフダイエットを考案して特許申請をしたことがあります。そのときに参考にしたのが、アメリカのスキナーという心理学者が開発した “オペラント条件付け”という理論です。私たちは、物事がうまく運ぶと嬉しくなり、その経験をもたらした行動を繰り返したくなります。これをオペラント条件付けといいます。
例えば、ロールプレイングゲームですが、楽しいので“オペラント条件付け”の心理から一度始めたらなかなかやめられなくなってしまいます。楽しくなる理由は、主人公が経験値を積むことで強くなり、それまで勝てなかった強敵にも勝てるようになるからです。これと同じように、運動や食事制限をすれば痩せることを実感することができ、運動や食事制限が楽しいと脳に信じ込ませることができるのです。

私たちは、ダイエットの広告のbefore/afterの映像を見せられると納得します。このように、私たちは感覚の中で視覚に一番強く反応しますが、これを心理学では視覚優位性と言います。このことから、視覚に訴えるために「グラフ」が有効なのです。

モチベーショングラフは深く極めることができる

そこで紹介したいのが「モチベーショングラフ」です。
自己分析などの際によく利用されるモチベーショングラフですが、これは今の自分の状態を可視化することによって、本来の自分を見つけ出すというもの。

モチベーショングラフはダイエットにも応用できるのです。ダイエットを成功させるために「何が良いのか悪いのか」がわかってきます。つまり、ダイエットについての知識が深まります。そして、良い・悪いがわかることによってダイエット成功の可能性が高まるのです。これがモチベーショングラフのもう一つの効果です。

モチベーショングラフの書き方

筆者が行ったグラフダイエットの実験を紹介します。まず、記録表(下記)に体重などを記入しグラフを作成していきます。そうすると、昨日はこうだったが、今日は我慢できた、というように毎日改善していくのが楽しみになります。しかし、いつも体重は減少するとは限りません。グラフを書くと全体的に体重は右肩下がりで減少していくのがわかります(進捗状況グラフご参照)。ですから、多少の体重の増加にがっかりする必要はありません。
それでは、実際に行ったデータダイエットについて紹介していきましょう。Excelを使ってダイエットデータを管理します。

【目標の設定】

まず、ダイエットに入る前に目標の設定を行います。この例では、体重を2kg減らすことを目標にしています。

【ダイエット効果の体感――データ記録表とダイエット・グラフ】

日々の体重変化を体重管理表に記入しその結果をグラフ化します。以下の説明に使用する数値等は筆者のダイエット実験のデータを使用しています。
パソコンのExcelを開いて下記の体重管理表作成例のようにフォーマットを作成します。そして、ここに日々のデータとコメントを入力していきます。

このようにしていくと、歩くことと食事量を減らすことが体重を減らすことになることがわかります。そうなると、運動することや食事を減らすことが楽しくなってきます。
次に、体重管理表のデータに基づき、Excelのグラフ機能によりダイエット・グラフを作成していきます(次図ご参照)。

日付と体重変化を指定して、Excelグラフ機能の折れ線グラフを指定すると簡単にグラフ化が可能になります。体重管理表と進捗状況グラフにより、ダイエット効果が目に見えて表れ、努力が報われることが身をもって体験されますので、ダイエットが面白くなります。

モチベーショングラフの仕事への応用

筆者は、様々な仕事にモチベーショングラフを使ってきました。例えば、webサイトやブログの閲覧数や閲覧人数についてのモチベーショングラフも作りました。
皆さんの仕事でもモチベーショングラフ使えると思います。例えば、お店なら来客数、接客業ならお客様の笑顔の数というのもいいですね。営業なら訪問数や提案数、人事なら問い合わせ数や面接数、事務職なら電話を受けた回数、仕事だけではなく、生活の中では生活費や預金金額など色々なことに使えるはずです。

さあ、始めましょう

以上のように、モチベーショングラフの効果は理論的にも証明されており、私たちの仕事や生活の中でも使えます。ポイントは、とにかく実行してみることです。すると、その仕事へのモチベーションがアップします。そして、それだけではなく、更にその仕事を深く極めることができるはずです。