働く女性が無意識に陥りがちなバイアス(思考の偏り)って?

働く女性が無意識に陥りがちなバイアス(思考の偏り)って?

いつの間にかできてしまった思い込みや偏見、思考の偏りを「バイアス」と言いますが、実はこの“バイアス”こそが自分の成長や、行動の妨げになっているかもしれません。働く女性が気づかないうちに陥りがちな、バイアスについて今回は紹介していきたいと思います。


働く女性が無意識に陥りがちなバイアス

「関西出身だから面白い」「ゆとり世代はこれだから」なんて、自分のことを勝手に決めつけられて、ムッとした経験はありませんか? こういった思い込みや、偏見のことをアンコンシャス・バイアスといいます。周囲の人間関係やこれまで積み重ねた経験によってこういった“思考の偏り”は起こってくるもの。

誰しもがこういった思考の偏りを持っているものなのです。けれど、時として、文頭の言葉たちのように、無自覚のままに相手を傷つけることもあります。また「これだから私にはできない」と自分の行動や可能性に制限をかけてしまっていることも。今回は、働く女性が陥りがちなバイアスについて紹介していきたいと思います。

自分はリーダー・責任者になれない

働く女性が思い込みがちなことでもっとも多いのが、「自分はリーダーや責任者になれない」という意見です。

日本人の女性管理職の割合は、他国に比べてとても低いことがわかっています。ILO(国際労働機関)が発表した新刊書では、2018年に世界の管理職に占める女性の割合は27.1%あるというにも関わらず、日本は12%という結果に。こういった背景が「女性は管理職になりづらい」、「女性は管理職に向いていない」という思い込みを作っているかもしれません。またリーダー職として活躍している女性が周囲に少ないことから、「私にはできない」と自分の可能性にストップをかけている可能性もあります。

けれど『世界幸福度ランキング』にランクインしている北欧諸国を見てみるとどうでしょうか? 女性管理職はトップレベルに多く、労働環境についても、日本とは大きく差があります。女性たちがイキイキと自分の発言を「意見」として取り入れてもらえていることが大きいのかもしれません。女性管理職や、リーダーと認められる人が増えることによって、日本のダイバーシティがより活性化するかもしれないのです。責任も伴うリーダー職に対して、最初から自信を持って取り組める人は男女共に少ないはずです。「自分にはなれない」という意見を、だれがそうさせているのか? 一度考えてみても良いのではないでしょうか。

女性管理職率がトップレベル! スウェーデンに学ぶ労働環境って一体?

https://cinq.style/articles/1562

「世界幸福度ランキング」の上位に、北欧がこぞってランクイン。その中でも、スウェーデンは女性管理職率がトップレベルとなっています。一体、どんな所が日本と違っているのでしょうか? スウェーデンの労働環境について見ていきましょう。

上司に「NO」は言えない

次は人間関係に関わるバイアスについてです。あなたは自分の上司にハッキリと「YES」と「NO」を言えますか? “目上の人には逆らってはいけない”。そうした思考の偏りも、もしかしたらバイアスかもしれません。例えば、仕事終わりに上司に食事を誘われた場合について考えてみましょう。
勤務時間外のことですから、もちろん自分のプライベートを優先して良いのが当然です。なのになぜか上司の誘いを断るとダメだ、と思い込んでしまっている人が多いのです。

職場での人間関係や上司との付き合いは仕事上欠かせないことですが、全ての返答に「YES」しか持ち合わせていないと、自分が苦しむ可能性も増えてしまいます。断ることができずに、上司と部下以上の関係を求められた、なんてことはよく聞く話。自分を守るためにもしっかりと「NO」という答えは持っておくべきなのです。

返事がないから嫌われている

同じく人間関係での思考の偏りです。私たちは、好きな人が好きなものを好意的に感じてしまうことがあります。これをハロー効果と呼びます。実は、このハロー効果もバイアスのひとつ。

それと同じで、仕事での付き合いにネガティブなイメージを持ってしまっていると、その先にいる相手にまで良くない方向で想像が働いてしまうことがあるのです。例えば取引先の相手からメールや連絡の返信がない場合。通常であれば「確認漏れかな」と疑うべきですが「私は嫌われているから、返事が来ないんだ」とネガティブに捉えてしまうこともあるのです。これは仕事だけではなくプライベートでも同じです。

独身だから残業を任される

独身の女性は、子どもがいる女性の分まで働かされる……。
働き方についても、バイアスがかかってしまっていることがあります。本来であれば、残業することが当たり前になってはいけないはずのこと。仕事量が多すぎるがゆえに、残業をしなければいけない現状が続くのであれば人員を増やすのが正解です。けれど人手不足や人件費削減のために、常に仕事に追いついていないという職場環境は多いものです。

もちろん「子どもが居ても、残業をしなければならない」なんてことはありえませんし、だからといって「独身だから残業しなくてはいけない」なんてこともありません。
独身=残業を任されるという方程式が成り立っている職場でまず疑うべきなのは、仕事を依頼してくる上司や周囲の人が「独身の人は残業をしたがる」という思考の偏りを持っているかもしれないということです。残業代を生活費の中に含めて考えてしまっている人が多いからこそ、独身は残業をしがるという思いこみが勝手に生まれてしまっている可能性があります。
ライフステージが違う人同士の協力がないことには、膨大な仕事量をこなすことはできないのは事実ですが、独身世代と子持ち世代が対立するのでなく、組織としての仕組みや方針について、注意深くみていきたいものです。

思考の偏りがあるかも? 自分の答えを一度疑ってみて

いかがでしたか?
自分でも気がつかないうちに、生まれている思考の偏り。これがバイアスです。今回は代表的なものを紹介しましたが、まだまだ私たちにはたくさんのバイアスがあります。常に客観視した状態で、というのは難しいものですが、考える前でもなく「こうすべきだろう」と答えを導きだすのはちょっと待って。一度は、自分の答えを疑ってみるのもアリでしょう。

また、人と接する際には自分の価値観での発言を押し付けることのないように、配慮するようにしましょう。自分が当たり前だと思っていたことは、自分の知っている世界の中だけだったかもしれない。言葉というのは武器にも救いにもなるものです。無意味に人に刃を向けることのないように、気を遣っていきたいものですね。

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Cinq(サンク)-よくばり女子のはたらきかた-

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