腸栄養学アドバイザーとして、体の不調に悩む人や美腸活に興味がある人に指導・アドバイスを行なっているわきやまいさん。自分の遺伝子を調べた上で体質に合った食事法などを指導しています。そんな彼女が、自分自身の美腸活をキープするために、生活習慣で気を付けている5つのルールとは?
定期的にファスティングをする
腸内の勉強をし始めてから、ファスティングを週に4回行うようになったというわきやまいさん。「週に4日もファスティング?!」と編集部一同最初は驚きましたが、その方法は意外なもの。わきやさんが行なっているファスティングのルールは、「夜5時から次の日の朝9時の間は食べ物を摂取しない」というものでした。もともと朝食を食べないという方であれば、夜ご飯を早めに食べることで簡単にファスティングができてしまうそうなのです。
「夜5時から朝9時までの間、つまり『16時間ファスティング』をします。ファスティングすることで、細胞を活性化し、体をリラックスした状態に持っていくことができるんです。ファスティングをしている間は、体の中にある余分な栄養を消化していくことができます。これによって腸内環境が整っていく、という仕組みです。週4日のファスティングを常に徹底しているわけではなく、友達と夜ご飯にいくときは無理をしないで、できる時にファスティングをする、という気持ちでいます。ファスティングというと、すごくハードルが高いように思われるんですが、16時間ファスティングは意外と苦がなく実践できると思いますよ。ファスティング中にお腹がすいてしまったという人は、ミネラルをとるために、天然のお塩を水に少量混ぜて飲んでみてください。塩分は悪いものだと誤解している人もいますが、大切なのはバランス。取りすぎでなければ問題ありません。空腹感も紛れてオススメですよ」
自分の体に合った食事をとる
今でこそ美しい肌とスタイルをキープしているわきやさんですが、以前は体に湿疹ができ、かゆみに悩まされた時期もあったのだそう。病院に行って、薬を処方してもらってもなかなか調子が良くならず、ずっと悩んでいたのだと言います。けれど、昔読んだ本に『体の中の不調は、体の外にでてくる』と書かれていたことを思い出し、体の内側……つまり食事を改めようと決心したのだそう。それが腸栄養学を学び始めたきっかけでもありました。
今は、遺伝子検査を行い自分の体に合わないものは何なのかを理解した上で、体に合わない食べ物は極力食べないと決めているのだそう。
「今まではずっと、飲み物といえばカフェラテを頼んでいました。けれど、検査をしてみて私の体は乳製品を分解できない体質であるということを知ってしまったんです。その他にも、一般的には健康的な食品だと認識されている、穀物や大豆も私の体には合わないんだと知りました。健康食品だと思っているものが、実は自分には合っていないなんて想像もできないですよね。よく腸を綺麗に保つためにはなにを食べればいいの? と聞かれるんですが、本当にそれは人それぞれなんです。自分の遺伝子を知って、合うものと合わないものを選んでいかないといけません。
体の中で分解できていないものをずっと食べていると、老化が進んだり、病気のリスクを高めることもあります。もちろん完全にゼロにするというのは難しいですが、出来るだけ摂らないという努力はできます」
筋トレをする
もともと健康意識が高く、スポーツの専門学校に通っていたというわきやまいさん。今も、体づくりのために筋トレは欠かさず行っていると言います。
「専門学校に通っていたときの友人にパーソナルトレーニングをお願いしています。時間があるときはランニングをしたり、ヨガをすることもあります。昔から体を動かすことが好きなので、ダイエット目的というわけではなく、体の細胞をきれいにすることを意識していますね」
体を冷やさないように白湯を飲む
「腸内細菌は37℃以上ではないと活発に動きません。もちろん体内温度の話なので、平熱とは違いますが、平熱が35℃台だという人は、体を温めることを大事にして欲しいですね。体温が低いと、善玉菌が少なくなってしまうんです。
温活という言葉もありますが、体温が高い人は免疫力や基礎代謝が高いということがわかっています。なので基礎代謝を上げるために、普段から白湯を飲んで体温を上げるようにしています。白湯を南部鉄器に入れることで、鉄も一緒に摂ることができます。ちなみに、鉄は甘いものを抑制するのに効果的なんですよ。女性は毎月生理があるので、普段から鉄分を採っておくのがオススメです」
リラックスできる時間を作る
『体の中の不調は、体の外に現れる』という話をしましたが、体の内側だけでなく心を整えることも生活習慣を整えるためには欠かせません。ストレスは体の外に不調として現れることがあるからです。
「ふとした瞬間にボーっとして、携帯を見ない時間を作るようにしています。週にどれくらい? というルールや、決まった時間を作っているわけではなく、毎日のちょっとした時間に、リラックスできる時間を作ることが大切なんです。ファスティングに関しても、休む時間に関しても、ルールをがっちり決めてしまうと長続きしなかったり、逆にストレスになってしまうということがあります。なので全てにおいて、絶対と決めているものはありません。出来るときに、できることをするということをモットーにしています。管理をしたいわけではなくって、自分なりに調整することが大切なんです」