積極的に使いたい! 聞き上手になる「肯定・興味・共感」を表す相槌フレーズ



[記事内に広告が含まれています]

聞き上手になる相槌は「肯定・興味・共感」

会話上手の特徴として挙げられる「聞き上手」ですが、聞き上手になるためには一体なにを意識すればいいのでしょうか?
よく、相槌に良いのは「さしすせそ」だと表現されることもありますが、これはあくまで目上の人に対して効果を強く発揮するものです。もちろん、どんな相手でも嫌がられるということはありませんが、相手と自分を同等の立場として接している場合には、過剰な持ち上げだと受け取られてしまうこともあるからです。

【相槌のさしすせそ】
さ…さすが
し…知りませんでした、実力ですね
す…すごい、素敵です
せ…絶対、センスいいですね
そ…そうなんですね、そうなんですか

そこで、改めて意識しておきたいのが、聞き上手に大事な3つの要素についてです。

それは「相手を肯定すること」、「相手に興味を表すこと」、そして「共感すること」。この3つの要素が会話中に伝わることによって、相手の警戒心をとき、一体感も産むため自然と会話が弾んできます。それを自然と表してくれるものが「相槌」なのです。

相槌と言われると簡単に聞こえますが、相槌にもきちんと役割があります。会話で大切な要素である肯定・興味・共感をそれぞれ表す相槌をご紹介します。

「肯定」を表すフレーズ

たとえ話し相手が自分と違う意見を持っていたとしても否定的な表現をしてしまうとそこで会話が止まってしまいます。相手の意見をうまく引き出すためには、まず“肯定すること”が大事なのです。

肯定を表すための相槌として知っておきたいのが、よく使われる「そうですね」というような言葉。これを使うことによって、「あなたのおっしゃっていることがわかります」ということを自然に伝えることができます。

「同感です」
「そうですよね」
「おっしゃるとおりです」

もし自分が違う意見を持っていたとしても、身につけておきたいのが「イエスバット法」です。これはそうですね、という言葉を使い一度肯定を表したあとに、反対意見を使うことで、相手への否定感を軽減させるというテクニックです。
反射的に相手の意見を否定してしまったり、思ったことをそのままズバッと口に出してしまうと相手も過剰に嫌な反応を見せるでしょう。そのため、まずは肯定というワンクッションをはさむことが効果的なのです。聞き上手になることと、イエスマンになることのとは違います。違う意見を取り入れて議論として話題が弾んだ方が相手も有益だと感じることでしょう。けれど、会話中に相手に嫌な思いを察せることのないよう、一度は肯定することを覚えておきましょう。

「興味」を表すフレーズ

ハーバード大学の社会的認知および感情的ニュースコサイエンスラボの科学者は、「自分のことを話すと、喜びや満足とかかわる脳の部位が活性化する」という実験結果も発表しています。つまり、基本的に人間は話すのが好きな生物であるということです。
もちろん、自分のことを話すのが苦手……という人はいます。けれどそんな人にこそ「この人は話せる相手だ」と認識してもらえることでより信頼が増していきます。会話中に自分が興味のあるワードが飛び出したら、相手に「興味がある」ということが伝わるように相槌を使いましょう。聞き上手は、相槌や質問をうまく使って会話を深掘りしていきます。

「すごいですね」
「驚きました」
「その後どうなりましたか?」

「共感」を表すフレーズ

よく、「女性は共感で男性は意見を求めている」と表現をされますが、共感無くして会話は成立しません。共感は立派なコミュニケーションスキルであるからです。古くから、男性は外へ食料をとりに、女性は村を守るために子どもを育てるように生活をしてきました。その中で、女性たちが身につけてきたものがコミュニケションスキル、つまりは共感だったという流れがあるからです。けれど今の時代では、女性に限らず男性も共感というコミュニケーションスキルを身につけておかなければなりません。

男性が言う意見の「同意」ではなく、「共感」は自分が体験した事実でなくても発揮できるもの。相手の意見に寄り添った思いやりを添えるフレーズです。

「大変でしたね」
「同感です」
「それは〇〇ですね」

「こんなことがあったんだよね」という言葉に「それは大変だったね」と返す。このように相手の気持ちを代弁をしたり、「わかるよ」というように気持ちに寄り添う言葉は、相手が受けた強う衝撃や悲しい気持ちを緩和させることに繋がります。

「話す」と「聞く」のバランスは7:3が理想

相槌だけで会話が終わると、相手ばかりが話すことになってしまう……と心配してしまう方もいらっしゃるでしょう。相槌だけだと、会話が続かなくなった時に困ってしまいますよね。そこで意識しておきたいのは話すことと聞くことのバランス。人がもっとも心地よく会話を楽しめるのは話すが7、聞くが3のバランスだといいます。
自分のことを全く話さない人に対して、本心を打ち明けようとする人はいません。そのため、相手の会話を引き出したい時にはIメッセージで「私はこんな人だけど、あなたはどうですか」というように、自分のことを話してから相手の話を聞く会話の進め方がオススメです。