集中力がないのは自分のせいじゃない？
やるべきことは溜まっているのに作業が進まず時間だけが過ぎていくというのはとてもストレスを感じてしまうもの。在宅勤務ですと余計に集中できないというお声も聴きますが、そんな日が続いてしまうと自分の性格の問題？と自分を責めたくなってしまいますよね。でも、実は薬膳の世界では血(けつ)という物質が不足していることが原因だと考えます。
血という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、精神を安定させたり、お肌や髪に栄養を与えたり、思考や意識をコントロールしている働きをしています。ですので、集中力を高めるには血の充実が欠かせないのです。
集中力アップのおやつは？
忙しいとついつい休憩時に口にするものも適当になってしまいがちですが、小腹がすいた時こそ集中力アップ食材を摂り入れるベストタイミング！薬膳のプロの筆者が一押しするおやつはこちら。
#くるみ
くるみの形は脳に似ているため、昔から薬膳の世界では脳の働きが良くなるといわれてきました。さらにはエイジングケアも期待できる食材です。温める働きもありますので冷えが大敵な女性には嬉しいですね。
#栗
栗もくるみ同様、脳の働きを良くしてくれる食材です。スーパーやコンビニに甘栗が売っていますのでぜひ常備しておいて小腹がすいたら食べましょう。選ぶ際は国産のものを選ぶように心がけて。
#黒豆入りのおやつ
黒い食材は血を補う食材。おやつにもぜひ黒い食材を摂り入れて。黒豆入りのおやつは様々ありますが、筆者のおすすめは煎り黒豆。カロリーも控えめで胃にも優しくエイジングケアもできるという嬉しい働きがぎゅっと詰まっています。
集中力アップのために意識したいライフスタイル
#ぼーっとする時間をつくる
何も考えない、パソコンも携帯電話も見ないという時間はとれていますか？実は目の使い過ぎや頭の使い過ぎで血が減ってしまうといわれています。休憩時間はついついSNSのチェックなどをしてしまいがちですが、集中力アップのためにも目や頭を休めるためにお昼寝をしたり、ぼーっと外を眺める時間が必要です。
と、言いつつ筆者自身もなかなか取り組めていないことも多いのが正直なところ。最近試して良かったのはお風呂の電気を暗くして好きな音楽を流してぼーっとすること。音楽好きな方はぜひ試してみてください。
#胃腸にやさしく
せっかく体のことを考えて食材を摂り入れても胃腸が元気でなければ栄養が体全体にいきわたりません。まずは胃腸が弱りやすくなる原因である冷たいものを口にする機会を減らしていきましょう。お水は白湯に、食べ物は加熱したものを、お酒は毎日飲まないなどを意識してみてください。筆者は飲み物をつくったら自宅でもタンブラーに入れるようにしていつでも温かい状態で飲めるようにしています。
#０時前に寝る
集中力アップを叶える1番の近道は寝ること。なぜなら、寝ている間に血が作られるからです。だから睡眠不足の次の日というのは頭がぼーっとし、逆に睡眠をしっかりとった日は集中して仕事がはかどるんです。ただし、寝ればいいというわけではなく、23時～1時に熟睡できているのが理想的。
忙しいとついつい夜更かしをしてしまいますが、集中力アップのための仕込みは前日から始まっている！と考え睡眠時間を削らないライフスタイルをつくっていきましょう。
集中できない日があってもOK
とはいえ、筆者自身も集中力がない自分を責めていたことが多かったので気持ちはよく分かります。そんな私が見つけた解決策が「そんな日だってあるよね。毎日同じ体じゃないもんね」と逃げ道をつくることでした。きっと締め切りが迫っているものなどやらなきゃいけないことがあるときは自然と体が動くはず。時には集中できない時があってもまた挽回すれば大丈夫です。
食と暮らしを見直して、時には集中できない自分にもOKを出しながらお仕事に取り組んでいきましょう。
