「話し上手」や「人に好かれる人」が絶対にやらない、NG会話術3つ



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普通にしているだけなのになぜか避けられる……そんな人がやりがちなNG会話

「気さくに話しているだけなのになぜか嫌われる……」
「自分は優しく言っているつもりなのに、なぜか距離を置かれてしまう」

自分の話し方は客観視することが難しく、優しく伝えている“つもり”なのに周囲の人にはそれが理解してもらえなかったり、丁寧に教えた“はず”が理解されず避けられてしまったりすることがあります。
普通に会話をしているだけなのに、なぜか嫌われたりさけられたりする……。こういう人は多いものです。今回は、話し上手は絶対にしない、NGな会話術についてお話していきます。

話す内容より「ノンバーバルコミュニケーション」を意識して

会話術というと、「面白いことを話す」や「会話の内容に気を付ける」というようなイメージが湧くのではないでしょうか?

会話=コミュニケーション。他人がいて始めて成り立つものですから この考えはあながち間違いではありません。しかし、面白い話や内容を気にする前に、押さえておくべきポイントがあります。

それは「人間はノンバーバルコミュニケーションで会話をしている」ということです。
人が会話から相手の気持ちを汲み取ったり、自分の意見を伝えるなどの場面では、バーバルコミュニケーションノンバーバルコミュニケーションというものを使っています。

バーバルコミュニケーションとは、文字や言葉を指します。「おはよう」や「お疲れ様」などの言葉が含まれます。
そして、ノンバーバルコミュニケーションには、顔の表情や仕草、声のトーン、身振り手振りなどが含まれます。

人間がコミュニケーションをする上では、このノンバーバルコミュニケーションが欠かせません。 例えばあなたの部下が、顔に精気がなく、態度も上の空の状態で「おはようございます」と言ってくるのと、明るく笑顔で「おはようございます」と言うのでは、あなたの受け取り方が違うはずです。
上の空状態での挨拶は、ただの社交辞令であるのに対して、明るい笑顔での挨拶はとても好印象に映るはず。同じ言葉を使っていても、このノンバーバルコミュニケーションがあることによって印象がおおきく変わるということなのです。

つまり「人はノンバーバルコミュニケーションで会話をしている」ということ。これを心理学では、メラビアンの法則といいます。
コミュニケーションで伝わることを100とすると、バーバルコミュニケーションは7〜10、ノンバーバルコミュニケーションは90〜93の割合で重要だと言われているのです。

つまり、話す内容や面白い話などを考える前に「自分のノンバーバルコミュニケーションは相手に悪い印象を与えていないか?」を考えるべきだということです。
ちなみに「普通に話しているなのに、なぜか嫌われる人」の大部分は、ノンバーバルコミュニケーションにより、相手に悪い印象を与えています。試しに、あなたが嫌いな人をイメージしてみてください。きっと、話をしているときの印象が悪いことがわかると思います。

「相手の話を要約する」はビジネス以外ご法度

さてお次はいよいよ話の内容です。
著者は、心理カウンセラーとしても働いているため、言葉選びについてはとても慎重で、それなりに勉強もしてきました。これを初めて知ったときは「本当に!?」と驚いたものです。
意外とやってしまう、NG会話術のひとつが「相手の話を要約してしまう」ことです。

「要するに、○○でしょ?」
「つまり○○ってことだね」
一般的には、このような会話は、まとめ上手・頭の回転が早いという印象があるかとは思います。ですが、これはカウンセラーの世界ではご法度。

基本的に人は、人に話を聞いてもらうことによって安心します。ビジネスの場面では、要約が役に立つこともありますが、プライベートの場面においては、ただただ聞いて欲しい愚痴や悩みを、客観的な目線でまとめられてしまうと、「ただ話を聞いてほしいだけなのに」「この話しを早く終わらせたいのかな?」「私の気持ちを理解しているわけではないのに」というように、悪い印象を与えることになってしまうのです。

しかも、相手の話を全て聞いたあとに「要するに…」と話をまとめる人はなかなかいません。ほとんどの場合が、人が話している途中でまとめに入ります。

それによって人の言葉を遮ってしまい、「私が話している途中だったのに……」とさらに印象が悪くなってしまいます。 基本的に、人の会話はまず聞いてあげることが大事だと覚えておきましょう。理解度をあげていくことより、「大変だったね」「そうなんだ」と相手の感情に寄り添った返事をする方がよほど良い印象になります。

「私なんて……」下手な謙遜は嫌われる

男性「可愛いね」
女性「いえいえ! 私なんて全然可愛くないですよ…」

男性「仕事がんばったね」
女性「いえいえ……いつも迷惑かけてばっかりですから」

このように、自分を卑下する発言が癖になっている人いませんか?
このやりとりだけを見ていると、ただ自分のことを謙遜しているだけで、人から嫌われることからは無縁のような感じがしますが、実はこれが人から嫌われることもあるのです。

理由は、変な謙遜ばかりしていると 「そんなことないって」と、相手がフォローしなければいけない空気になってしまうからです。例えば、先ほどの会話を例に続けるとすると、

男性「可愛いね」
女性「いえいえ! 私なんて可愛くないですよ」
男性「そんなことないよ」
ここまでが、よくある流れになるでしょう。この会話の広がりもなく、定型的になったしまったやりとりが相手に面倒な印象を与えることになります。

そのため、相手が言ってくれたことに対して、ポジティブに返す練習を行っていきましょう。可愛いねと言われたら、素直にありがとうございますと言い、自分も相手に返してあげる。「〇〇さんこそ、今日もおしゃれですね」、「スタイルが良いですよね、鍛えてるんですか?」というように。このように返してあげると、相手も気持ちが良いものです。変な謙遜で、広がりのない会話はすぐにやめて、ポジティブに受けとるようにしていきましょう。

「話し上手」や「人に好かれる人」には共通点がある

いかがでしたか?
話し方一つ、伝え方一つであなたの評価は変わります。
意識することは、
・ノンバーバルコミュニケーション(顔の表情、仕草、声のトーン、身振り手振り)
・人の話を理解した気になって勝手に要約しないこと
・下手な謙遜はやめること
です。会話の内容や、連絡の頻度、やりとりの中身について気にするより先にこれらのことを頭に置いて、会話を楽しんでいきましょう。