人材会社の使いすぎも危険? 転職活動が長期化する人にありがちな「重複応募」

人材会社の使いすぎも危険? 転職活動が長期化する人にありがちな「重複応募」

自分がどの企業に応募しているか、きちんと把握していますか? 当たり前かと思うかも知れませんが、転職活動が長期化してくると「重複応募」してしまうことがあります。なぜこのような事態が起こってしまうのか解説していきます。


Cinq読者の皆さま、おはようございます!
ここ一週間で二人の友人が転職を決めました。本当に嬉しい出来事でした。私が今所属している会社でも中採用面接を実施していますし、コロナ禍にあっても必要な採用活動は活発に行われていると実感します。
共通して言えることは、二人とも【育成枠で採用されたのではなく、即戦力性を期待されての採用である】ということです。企業のニーズと彼女たちの持っていたスキルがきちんと当てはまった結果として、内定を獲得しているのです。
新しい職場での活躍を祈っていますが、どんなことでも良いので、なるべく早めに「ちいさな成果」を一つ出すことが、その後の定着のしやすさに繋がると思います。心からのエールを送ります。

応募した会社の把握ができていますか?

さて、今回のこのコラムのテーマは「あなたは、自分がどの企業に応募しているか、きちんと把握していますか?」です。

「そんなの当たり前でしょ?」「どこの会社に応募したか覚えていないなんてこと、あるわけないじゃない!」と思った方も多いと思いますが、特に転職活動が長期化した方の中には「どの企業に応募したか覚えていなくて…」と口籠る方は珍しくありません。(どの企業に応募したかも覚えていないくらいだからこそ、転職活動が長期化していると言えなくもありませんが…。)

私は、転職支援前の面談時にアンケート用紙を記入していただくようにしているのですが、その項目のうちのひとつに「今回の転職活動で応募済の企業、選考中の企業について」の欄を設けています。重複提案を避ける意味もありますが、「どのような社格の企業に応募している方なのか」を確認するためでもあります。そして、自分のポリシーとして、「その項目に正直に記入をして下さる方だけに転職支援サービスを提供しよう」と心に決めているのです。

推薦した直後に「この方は既に他の人材会社からエントリーされてきています」と人事から指摘されることは実は少なくありません。いわゆる「重複応募」という状態です。
ご存知ない方のほうが多いと思いますが、人材業界には、「複数の人材会社から推薦をされた転職者は、最も早く推薦してきた人材会社に推薦権利(内定した際の成功報酬が支払われる)がある」という不文律があります。
どうして「複数の人材会社から推薦される」という現象が起きてしまうのか。それには大きく分けて3つの理由があります。

複数の人材会社から推薦される、重複応募が起きてしまう理由は

転職者ご本人が、自分がどの企業に応募したのか把握しきれていない場合

複数の人材紹介会社に掛け持ちで相談されていて、どの企業へ応募したのか管理しきれなくなっていることがあります。紹介会社A社から20枚も30枚も求人票を渡され、B社からも…という場合、A社とB社どちらからどの会社に推薦してもらったのかわからなくなってしまう…ということもあるようです。
また、昨今は応募ボタンひとつで複数の会社に同時にエントリーできる便利な?機能がある転職サイトもあるようで、中には無意識のうちにエントリーした状態になっていた。ということもあるそうです。(…これって、本当に便利な機能なのでしょうか?個人的には関係者のご再考を強く求めたいです)

ご自身の過去の応募歴や、現在の選考フェーズは、簡単で良いのでExcel等で管理することをお勧めします。

「一度書類選考NGになった企業でも、職務経歴書を書き直したり、推薦するコンサルタントを変えれば再度応募できる」と勘違いしている場合

転職者から「私はA社にどうしても入社したいんです。御社はA社への推薦実績や内定実績が多々あるとホームページに謳っていたので期待して来ました」と頼まれるケースもありました。
このコラムでも何度か触れましたが、こういうケースの場合、再応募はできませんし、応募してもNG判断が覆ることはありません。
「前回書類選考で落ちたのは、その時担当したコンサルタントに急かされて職務経歴書をきちんと仕上げられなかったからなんです。今回は大丈夫です、自信あります」と仰った方もいましたが、こういうケースもNGです。どんな理由があったとしても、「人生を左右する転職活動に於いて、中途半端な提出物を出すような人材」を選考したい会社があるわけがないですよね。

転職者から推薦許可を貰っていないのに勝手に推薦してしまう悪徳人材会社に引っ掛かってしまった場合

これについては転職者には非がないので、不幸だったと言うしかないのですが、
「応募を依頼したつもりはないのに応募手続きをされていた」という事例が最近また増えてきました。前述した通り、人材業界には、「複数の人材紹介会社から推薦された転職者は、一番最初に推薦してきた紹介会社に推薦権利がある」という不文律があるため、残念ながら強引に応募させてしまうコンサルタントが存在することも事実です。「一週間で●件推薦させる」というKPIを各コンサルタントに課しているところも多いため、転職者の許可なく推薦手続きしてしまうコンサルタントも存在しています。これは本当にあってはいけないことであり、「成果報酬型ビジネスモデル」である人材業界の大きな問題点だと思います。
信頼関係を築くに至っていない初回面談時には、態度を曖昧にせずに「●●と●●には推薦してください。△△社は少し考えたいので●●まで待ってください」等ときちんと意思表示しましょう。その際、必ずメモを取りましょう。
「きちんと管理している転職者」だと思えば「勝手なことはできない」という抑止力にはなると思います。

再エントリーが認められるのはいつなのか?

一度NGになってしまった会社への再チャレンジができるのは一体いつなのか? というご質問を受けることもありますが、明確なルールが決まっているわけではありません。一般的には、1年以上経過していれば応募対象になるとも言われています。

ただし、ただ単純に●年以上経過したから次は書類選考に通過するということにはならないでしょう。NGの理由をきちんと分析し、自分に足りないスキルは何なのか、今後どのようなスキルを身につけておけば、選考対象になるのか把握しておくべきでしょう。ただこれまでの延長で過ごして「年齢を重ねただけ」では、再エントリーしても合格できる可能性は著しく低くなってしまいます。何度も応募していればいずれどうにかなる、といったものではないことを覚えておいていただければと思います。

いかがでしたか?
あなたの転職活動のヒントになりますように。

それでは、またお目にかかりましょう!ごきげんよう!!






この記事のライター

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