お・も・て・な・し の気持ちで
新人さんの場合、お客様へのお茶出しは自分の顔を覚えてもらうためのチャンスでもあります。今回は、正しいお茶出しのマナーを知っていきましょう。意外と細かいルールがあるんです。
お茶の種類は「煎茶」を選ぶのがベター
ほうじ茶は日常茶と呼ばれていて、実はおもてなしには不向き。お客様に出すお茶は煎茶を選んでおくようにしましょう。夏は冷たい麦茶などでも問題ありませんが、冷たいドリンクを出す場合には、コースターの上にグラスを置いてください。
グラスに汚れやひび割れがないか確認してからお茶を注いで。
お茶出しのタイミング
お茶を出すタイミングは、あいさつや名刺交換が終わって席についた時がベストです。タイミングを見計らったら、ドアをノックして「失礼いたします」と会釈をしてから部屋に入ります。お盆の上にお茶と茶たく、またはコーヒーなどを乗せて、胸の高さで運んで。飲み物の中に髪の毛やほこりが入らないようにご注意を。
上座から出すことを忘れずに!
お茶の出す順番はもちろん上座に座っている方からです。必ず席次は気にするようにしましょう。「失礼いたします」とお伝えしてから、お客様の右側(右利きであることを想定して)にお茶を置いていきます。
なみなみとお茶やコーヒーを入れてしまうと、こぼしてしまう危険性があるので、ある程度の量を決めておくのがオススメ。もしもに備えて、資料のそばに置くのも避けておいた方が◎。
絵柄がある茶碗の場合は正面をお客様に向けて置きましょう。ドンッと音を立てて置かないように、静かに置いていきます。
片付けが終わるまでがお茶出し
順番にお茶を出し終わったら、お盆は脇にもつようにして、静かにおじぎをしてから退出を。スマートなお茶出しには慣れが必要な部分もありますが、退室するまでは冷静な気持ちで。もちろんお茶出しが終わったらそれで全てが終了したわけではありません。
お客様が帰ったあとは、お茶出しをした人が片付けをするのが暗黙のルール。お客様対応だけなく、最後まできちんと責任のある行動を心がけましょう。
終わりに
スマートなお茶出しで、スマートなお客様対応を。お茶出しの際は、爪先を見られることも多いので、爪は綺麗に整えておくようにしましょう。第一印象で、あなたの印象が固定されてしまうこともあります。慣れないうちは、身だしなみにも特に力を入れて。美しい所作で。