「LINE」と繋がる唯一のビジネスチャット「LINE WORKS」を提供するワークスモバイルジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:石黒豊、以下「ワークスモバイルジャパン」)は、働き方改革に関連した調査、「中小企業の働き方改革意識・実態調査」を実施しました。
調査対象者は18~59歳の中小企業の正社員で働く人々。社会人経験年数3年未満、社会人経験年数3年以上5年未満、社会人経験年数5年以上15年未満、社会人経験年数15年以上30年未満、社会人経験30年以上にそれぞれ分け、等しくサンプルを配分しました。
そのレポート結果を順番に見ていきましょう。
中小企業の39.5%が働き方改革、またはそれに類する取組みをしていると回答!
取り組みの目的の1位は「長時間労働の是正」で約7割
66%が「長時間労働の是正」、39.6%が「社員のスキルアップ」、32.8%が「労働生産性の向上」、31.3%が「社員間コミュニケーションの円滑化」ということを目的に取り組んでいることが確認できました。
残業時間について取り締まる会社ももちろん増えていますが、私たちの仕事内容はどう変化しているのでしょうか。長時間の労働が禁止されたところで、業務量が減少していなければ、場所を変えて働くほかありません。さらなる長時間労働の是正のためには業務量についての見直しも今後必要になってくるでしょう。
具体的な取り組み内容では、1位「時間外労働の上限設定」、2位「社員のスキルアップ施策※資格取得奨励制度、勉強休暇制度」
具体的な取り組み内容としては、46%が「時間外労働の上限設定」、31%が「社員のスキルアップ施策※資格取得奨励制度、勉強休暇制度」、26.1%が「多様な勤務時間の導入※朝方勤務、時短勤務、フレックスタイム等」という結果になりました。
専門的知識やスキルを身に付けるために利用できる、資格取得奨励制度、勉強休暇制度は社員にとって非常に魅力的な改革となっています。またライフステージの変化に合わせて、勤務時間の多様化を図る企業も増えたことで、今までは雇用が難しかった層(女性のセカンドキャリアなど)の雇用も叶うようになりました。働き方改革ならではの良さがここで発揮されているともいえます。
働き方改革の効果に対して、中小企業社員の32.8%が「効果を実感している」、39.9%が「どちらでもない」、27.3%が「効果がないと感じる」という結果に。
そんな働き方改革を実施している中小企業が増える中、その効果を実感しているのは約4割の人々。働き方改革を実際に活用している人としていない人でこの差は表れているのではないでしょうか。
中小企業の働き方改革効果には世代ギャップが生じる!
働き方改革の効果を最も実感しているのは社会人経験3年〜5年未満の社員で、44.7%が「効果を実感している」と回答しました。反面、最も効果を実感していないのは社会人経験30年以上の社員で、86.4%が「どちらでもない、効果がないと感じる」と回答し、社会人経験年数15年以上は効果を実感しなくなる傾向が確認できました。
働き方改革をしていない理由の1位は、「経営層が必要性を感じていないから」
働き方改革、またはそれに類する取組みを「していない」と回答した中小企業の社員に対し、取組みをしていない理由を調査すると、43.9%が「経営層が必要性を感じていないから」という返答が。
“働く”とい毎日に少しずつ経験が付き始めた年代層が一番効果を実感しているのに対し、今まで慣れ親しんでいた”働く”という日常が変化していくことを、すぐには飲み込むことができないベテラン勢が居るのが事実です。今までつくってきた仕組みを急に変えることは難しい、という組織ならではの問題点がここで浮き彫りになっていることがわかります。
変化を恐れずに受け入れていく姿勢を企業側は今後も積極的に行っていかなければなりません。今後、技術の発達はさらに進み、今ある業務の半分以上は機械に置き換えられるといわれています。このような時代の流れの変化に合わせた流動性をもつといったことが、企業側に与えられた試練でもあるでしょう。
参考データ
働き方改革関連調査「中小企業の働き方改革意識・実態調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000020202.html