言葉は心を動かす力がある
壁にぶつかっているとき、苦しみながらももがきます。
何度も諦めたくなるし、自分の存在意義すらも見失うときもあります。そんなとき支えになるのは、大切な人たちや偉人が言い残した「言葉」です。
言葉は人の心を動かす力をもっています。
今回は、私が感銘した言葉たちをご紹介します。
「心が弱いのも繊細なのも、一つの才能なのよ。」(占い師さんのご友人)
私は持病をもっています。体調管理には人一倍気をつけていますが、体調不良というのは、そんなに簡単にコントロールできるものではありません。メンタルもどちらかといえば弱いのかもしれません。
様々なことに気づき、人の感情の変化にも敏感に反応してしまうため、普通の人の何倍も疲れて、あっという間にダウンするときも多々あります。
先日、仲のいい占い師さんに「気力や体力がもっとあったら、もっと年収はアップするし世界だって広がるのに、なかなか言うことを聞いてくれない」と相談をしたときに、占い師さんのご友人が「心が弱いのも繊細なのも、一つの才能なんだ」とおっしゃっていたらしく、その話を聞いて、とても心が楽になれました。
欠けてしまっているものが多い自分を何度も責めたくなりますが、こうやって欠けていなかったら、今の書く仕事には就いていなかった可能性もあります。心が弱いのも、持病をもっていることも一つの個性であり、才能でもある。前向きになれた一言でした。
「一人じゃないから」AIさんの楽曲『Story』より
パワフルな歌声が魅力的なAIさん。彼女を代表する名曲といえば『Story』です。発売から数年の時を経た今でも、音楽番組で度々取り上げられ、AIさん自身もよく歌われている名曲です。
『Story』という曲に出会ったとき、私は学校に通えず、普通の人としてまったく生活ができない状況でした。友人と遊ぶということもなく、一人でじっと部屋に閉じこもっていたのです。一時は大学進学を諦めていたほど、絶望の淵に立たされていました。
そのとき『Story』の歌詞の中の「一人じゃないから」というワンフレーズにとても励まされていました。「説明する言葉も無理して笑うコトもしなくていいから」と、音楽を通して言われたとき、弱りきってしまった自分をそのまま受け止めようとも思いました。シンプルな歌詞と優しい音色が疲れきった私を支えてくれたのです。
「仕事のためには、すべてを犠牲にした。恋でさえ犠牲にした。仕事は私の命をむさぼり食った」ココ・シャネル
学生時代から大人になるまでの7年間の恋を終わらせたのは、半年ほど前のことです。
とても好きな人でした。このまま結婚をするとも思っていました。
ところが二年程前からお互いに意思疎通ができなくなり、価値観の違いや将来の方向性が違うなど、様々な理由を解消しきれず、区切りをつけることになったのです。
別れたとき、仕事を最優先にしてきた私を受け止めてもらえなかった悲しさ・悔しさと、彼との時間を単純に楽しめなくなった自分への腹立たしさと、心の中は大荒れ。数カ月経った今も、肉体的な疲れはまだとれていません。
仕事に生きると決めた私を支えてくれたのは、ココ・シャネルの言葉でした。『ココ・シャネルの言葉』(著者 山口路子)によると、彼女は最後の最後まで結婚しない人生でよかったのかと、思い続けたと書いてあります。
また、誰もが働かないであろう、恋人と過ごしているであろう「日曜日」に亡くなった彼女の強い生き方に共感を覚え、この本をお守りとして毎日歩こうと決めました。
今までの5年間、プライベートはほとんど犠牲にしてきました。だからこそ、得られた自由な働き方だと今も思っています。
女性としての幸せは、まだ得られていない状態ですが、これからは後ろを振り返ることなく、ココ・シャネルのように、仕事に生きるかっこいい女性でありたいと強く願っています。
言葉は人を動かす、感情を動かす力がある
人が言い放った言葉は、ものすごく強い力をもっています。相手を大切に思っているからこそ出てきた言葉は、とても美しい。これから先、私自身も誰かの心を言葉で動かせる人間でありたいと思っています。言葉は、まさに魔法です。