別名「幸せホルモン」とも言われている“セロトニン”
皆さんは“セロトニン”という物質のことを知っていますか?
セロトニンは、脳内で分泌される物質のことで、心のバランスを保ち、心身の安定に重要なメンタルケアをしてくれる役割を担っています。心の安定にとって欠かせないこのホルモンは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。
セロトニンが不足すると、ストレスに弱くなってしまったり、不眠になってしまったり、鬱のような症状を感じやすくなってしまうとも言われています。人によっては、逆に凶暴性が目立ってしまうことも。今回は、毎日の日常の満足度をもっと高められる「セロトニンの分泌を促す方法」を紹介していきたいと思います。
セロトニンを増やすためにはどうすればいい?
セロトニンは、その90%が小腸にあると言われており、基本的には消化を促す働きをしています。ストレスを感じている方が、消化不良や食欲不振などに陥ってしまいやすいのも、実はセロトニンが関係しているかもしれません。
ですが、2%だけ脳にあるセロトニンが人の心には大きく影響しているのだそうなのです。
そう聞くと、セロトニンを増やすのはとても難しそうに感じてしまうかもしれません。けれど、実はセロトニンの分泌を促すのは、実はとってもシンプル。毎日を今以上により充実したものに感じられるよう、この幸せホルモンを高めていきましょう。
早寝早起きをする
実は生活リズムを整えることがセロトニンを増やすのには効果的です。
日中はセロトニンが活発になりやすく、日が沈んだ夜間ではメラトニンという物質が増えます。健康的な毎日を過ごせるよう、早寝早起きを心がけてみましょう。睡眠の質を高めることで、より毎朝の目覚めが心地よく、1日の始まりを感じられるでしょう。
太陽の光を浴びる
どんよりした天気で気分が落ち込んでしまうことがあります。植物のように光合成とまではいかなくても、人間にとっても日光を浴びるのはとても大切。梅雨時期や冬のどんより雲はつい憂鬱になってしまいますが、なるべく太陽の光を浴びるように意識しましょう。
朝起きたらまず窓を開けて、部屋に光を取り入れて。気持ちの良い朝を迎えられることができます。
適度に運動する
また、適度な運動も幸せな気持ちを高めてくれます。バーモント大学の研究チームは「20分間のワークアウトをすることで、その後約12時間気分をよくすることができる」と発表もしています。
これは脳内のエンドルフィンという物質をはじめとする、様々な幸せホルモンが増加するからだそうなのです。その中には、もちろんセロトニンも含まれています。
気分転換に適度な運動を取り入れるのは、ストレス発散にもオススメです。
涙活する
人が涙を流す時にもセロトニンは多く分泌されると言われています。
最近は意識的に涙を流す活動をする「涙活」が話題になりましたが、実際に涙を流した後は、心がスッキリしているのを感じるはず。実は、泣くことによって、体をリラックスさせる効果があるのだそうです。意識的に涙を流すことは、心にとってとても良いことなのです。
泣くのを我慢するのではなく、涙も受け入れられるようになりましょう。
男性に比べて、女性の方がセロトニンが少ない
実は、この「幸せホルモン」であるセロトニンは、男性に比べて女性の方が、少ないという研究結果も出ています。生理前などの女性ホルモンが増えると、セロトニンは減少する反比例の関係にあるというのです。生理前に情緒不安定になったり、落ち込みやすいのはこのセロトニンが不足しているから。そう理解するだけでも、ちょっと心が軽くなったように感じませんか?
だからこそ、女性はとくに意識してセロトニンのバランスを整える必要があるのです。
質の良い睡眠をとり、ストレスを上手に受け流し、健康的に過ごすためには、こういった生活習慣を意識することが大切です。もちろん、大切な人とのスキンシップもセロトニンを促すのには、効果的だと言われています。
ぜひ、幸せホルモンと呼ばれる“セロトニン”という物質について、知ってみてくださいね。毎日をもっと楽しく、充実したものに感じられるように、自分の受け皿を整えていきましょう。