「幸せ」は伝染する!
みなさんの知り合いには、いつも幸せに満ち溢れている「ハッピーオーラ」を持った人っていませんか? そして、そんな人と一緒にいる時間は、まるで自分にもその幸せ感が映ったかのような、幸せな気持ちになったことがあると思います。
実は、ハーバード大学とカリフォルニア大学サンディエゴ校教授が行った共同研究によると、”誰かの幸福感に変化が起きると、「幸福」または「不幸」な人々の社会的また地理的な集団が形成される”という結果が出ています。
つまりは幸福感は、他者に影響を与えるということ。
幸せそうなオーラを発している人は、自然と「幸せ」という影響を誰かに与えているということが明らかになっているのです。
ネガティブなことからは距離を置く
この「幸せの伝染」の調査結果は、あくまで「幸せ」という感情が人に影響を与えるという結果なので、「負」の感情までもが伝染されるとは発表されていませんが、幸せが伝染するのであれば、マイナスの感情が伝達しない、とも言いきれません。
愚痴やネガティブな感情をつい口に出したくなることはありますが、常にそういったマイナスな印象を口に出したりしているような人が近くにいる場合は、そっと距離を置くようにしましょう。
自分でも気づかないうちに、負のイメージが伝わっていることもあるかもしれません。
「幸せ」については伝染されると証明されているので、もし伝染するのであれば「幸せ」の数を増やすことに目を向けたいものです。
「幸せ」の連鎖を作れるように
さらに研究結果について詳しく調べると、”同居人よりも隣人や友人からのほうが伝染しやすく、職場では幸せな同僚がいても影響を受けない”とも発表されています。(英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」より)
つまり「幸せの伝染」には、社会的な状況や相手との関係値が影響しているとも考えられるのです。親しい人と楽しく幸せな時間を増やすことが、幸せの連鎖をつくるきっかけになる。こう考えると、世界が急に色鮮やかに見えてはきませんか?
仕事で落ち込んだり、人間関係に悩まされたりと、何かとストレスを抱えがちな私たち。時には、ネガティブな感情に支配されることもあるでしょう。けれど、落ち込んだときもハッピーオーラの溢れている友人と一緒に時間をつくったり、幸せの連鎖が実現されているような場に足を運ぶなど、工夫はできるものです。もちろん、友達が落ち込んでいるときも、同様に。少しでもマイナスな印象や重く考えてしまいがちなメンタルを取り戻してあげられるよう、伝え方を考えたいですね。
普段から自分の発言も見直して、幸せの連鎖をつくれるように取り組んでいきましょう!