そのメンタル不調、食事に関係しているかも? 薬膳のプロが教えるNG習慣



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NG習慣1.ついつい、お腹いっぱいになるまで食べてしまう

食事の時間が日々の楽しみで、ついついお腹がいっぱいになるまで食べてしまう…という方も多いのではないでしょうか。しかし、その満腹になるまで食事をしてしまうことが心身の不調を感じる1つの要因となっているかもしれません。

と、いいますのも消化吸収するにもエネルギーが必要なため、沢山食べることが習慣になっている方はその分エネルギーを消耗しやすく体に負担がかかっています。
だるさや疲れを感じやすい、気持ちがゆらぎやすいという方は、ご自身の食生活を振り返って満腹になるまで食べていないかを見直してみましょう。

特に、夜21時以降は内臓の働きを静めていく時間帯ですので、夜21時以降に飲食をしてしまう習慣がある方は注意が必要です。

とはいえ、夜のリラックスタイムに映画を見ながらお酒やおつまみを楽しむ時間などは楽しいひと時。毎日ストイックに頑張る必要はないですが、平日は21時以降は食べずに腹八分目を心掛けて、週末は少しだけ夜更かししてお酒を飲もう…など、メリハリをつけて食事を楽しみましょう。

NG習慣2.朝食を抜いてしまう

「あ〜もう時間がない! 今日も朝ごはん食べなくていいか」と毎朝バタバタと出かけてしまっていませんか?朝ごはんについては食べなくていい、食べた方がいいと色々な情報が錯綜していますが、薬膳の世界では食べた方がいいと考えられています。

なぜなら、7時〜9時が最も消化が活発になる時間だといわれているので、この時間に食事をすることでエネルギーを作り出しやすくなるから。エネルギーが充実していると気持ちも体もゆらぎにくくなりますし、仕事への集中力もアップします。ぜひ、疲れやすい人ほど朝食は食べて出かけましょう。

ちなみに、筆者のおすすめの朝食メニューははお粥です。作るのに時間がかかるイメージがありますが今は気軽にスープジャーでお粥がつくれますのでぜひお試しください。

しかし、食べ過ぎてしまうと逆に眠くなったり集中力が落ちてしまいますので八分目を意識して、いただきましょう。

NG習慣3.どうせ私なんて…と自分を責めてしまう

心と体はつながっているという言葉を誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。薬膳の世界では、くよくよ思い悩むことが続くと胃腸系システムである脾の働きが低下してしまうと考えられています。

脾はエネルギーをつくりだす臓腑。そのため、自分を責めることが習慣になっていると脾が弱り心身ともにゆらぎやすくなってしまうのです。
すこやかな心と体をつくるためにも、今よりほんの少しだけでいいので、楽観的に物事を考える習慣を身に着けていきたいですね。

…と、偉そうにいっている筆者自身の過去をさかのぼると、自分を責めることは日常茶飯事。そんな私が実際にやってみてよかったことは“俯瞰して物事を見るトレーニングをすること”でした。

例えば、人間関係においては「相手にもきっと何か事情があったのかもしれない」「もしかしたらタイミングがあわなかったのかもしれない…」といろんな角度から物事を考えてみることで、もしかすると私だけのせいじゃないかも?と思えるようになり、今は昔より悩むクセが減ってきたように感じます。

もちろん、自分を責めてしまいたくなることもあると思います。でも、自分を労わることができるのはあなたしかいません。自分に厳しい方は、今よりほんの少しだけでいいので自分に甘口でいきましょう。そして、自分が一番、自分の味方でいてあげようという気持ちで過ごしてみてくださいね。

プラスも大事だけど、マイナスすることはもっと大事

何かを始めようと思う時に、新しく行動を起こすことは大事なこと。
しかし、そもそも不調を感じてしまう原因となっているものを見直さないと、なかなか今の不調は改善されないように思います。それに、何かをプラスするだけでは自分自身がいっぱいいっぱいになってしまい疲れる原因にもなってしまいます。

まずはこの3つの習慣を見直してほしいというものをご紹介いたしました。ご自身の生活を見直す参考にしてみてくださいね。