能力を生かした働き方があれば…
結婚・出産・育児といったライフステージの変化から、キャリアを諦める女性も多い中、注目されているのが“働き方改革”。
子どもを持つとなると、週5日フルタイムで勤務+残業に対応するのはなかなか難しい。とはいえ、キャリアを諦めるという道しか選べないのはおかしくはないだろうか。今までやってきた経験もあれば知識もある。”働き方”が注目されつつある今こそ、キャリアを築いてきた女性たちに新しい提案を企業側がもっと用意すべきなのでは…?
株式会社みらいワークスが、4/10『女性の日』に合わせて開催した、“年収1,000万円以上稼げる女性フリーコンサルタントの座談会”と『FreeConsultant.jp』で調査したアンケートの結果では、子育てをしつつも、キャリアを選択する女性たちの“新しい働き方”が明らかになった。
インターネットでもコニュニケーションがとれる時代
求められているのは『可動域の少ない仕事』ではなく『テレワーク』
インターネットが当たり前となり、企業と人とのコニュニケーションがチャットやスカイプなどで簡単にとれるようになった今だからこそ、時間の融通を利かせやすいという点でメリットのあるテレワーク(リモートワーク)が子どもを持つ女性が求めているものの一位という結果に。
テレワーク…
テレワークあるいはテレコミューティングとは、勤労形態の一種で、情報通信機器等を活用し時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働くことができる形態をいう。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF
〈回答者内訳〉30代24%、40代65%、50代12%。既婚65%、未婚35%
子供有無/有35%、無65% ※それぞれ小数点第一位繰り上げ
『可動域の少ない案件を紹介してほしい』、という回答より、業務委託やフリーランスなどといった、自分のライフスタイルにあった働き方を選択したいという女性が多いという、リアルな声。そんな声を企業側はもっと受け入れるべきなのではないだろうか。
実際に、プライベートとのバランスを保ちながらも、収入面や、目指す方向への歩みなどを止めることなくステップアップしている女性たちも居る。まさに”働き方改革”は進んでいるのである。“労働の時間=収入”ではなく、成果に合わせた能力に報酬が支払われるという仕組みをとることで、企業側も効率の良いビジネスができる。女性への選択肢を増やすことは、両者にとってメリットがあるのだ。
乳幼児へのケアが今後の課題に
また、“社会で『あったら便利』『働きやすくなる』と思う働く支援制度はありますか?”という問いに対しては、約67%が「ベビーシッター・病児保育の充実(金銭的支援等)」を求めており、乳幼児へのケアが依然として課題となっていることがわかる。
いちばん手のかかる乳幼児へのケアに対しての制度が進めば、女性の更なる社会的活躍が見られることは間違いないだろう。
労働時間や肩書ではなく、『自分の能力(成果物)』に対価をもらうという概念。“フリーコンサルタント”とは、女性がプライベートとバランスを取りながら高収入を目指せるこれからの働き方。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000016557.html
ワーキングマザーの“働く”を支援する制度への見直しを
最近では、女性ならではの特有の悩みに対応する制度を充実させている企業も増えてきた。女性が活躍する会社として名高いサイバーエージェントでは『macalon(マカロン)パッケージ』という制度も導入されている。不妊治療の通院目的として取得できる『妊活休暇』のほか、急にある子どもの発病時にも対応ができる『キッズ在宅』などある。働きながら育児を頑張る女性にとってはかなり嬉しい制度だ。
女性の活躍の場が多様化している今。
求める人材が採用できないと悩む企業にこそ、この実情を知っておいてほしい。子どもがいる女性への新しい働き方や制度の他にも、出産や育児などの理由で一度職場から離れてしまった女性が職場復帰するための働きなど、まだまだ企業が取り組むべきものは沢山あるのだ。