共感するということ
[名](スル)他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち。「共感を覚える」「共感を呼ぶ」「彼の主張に共感する」 https://kotobank.jp/word/%E5%85%B1%E6%84%9F-477908
「共感」というのを辞書で調べてみると、「同情」「同感」と同じ意味だと勘違いしてしまいそうな説明が述べられていますが、実はそれぞれに意味が異なっているのをおわかりでしょうか。
「同情」のようにあわれんだり、可哀そうに思ったりと上から目線のようなものではありませんし、「同感」のように、相手と全く同じ気持ちであるわけでもありません。
上下関係にならず、対等な立ち位置で話を聞いて、相手の気持ちをくみ取って寄り添うことが「共感」なのです。なので、相手と同じ考え方でなくていいのです。
例えば、相手が間違った考え方をもっているとします。そのまますぐに違うよと伝えると、相手は「なんでわかってくれないの?」と反発してしまうこともあるでしょう。まずは共感をすることで、安心してもらうことができます。自分の気持ちはまずは抑えて、すぐには伝えない。「これを言えば相手はどう反応するか」と人の気持ちを考えるのです。
他人への興味関心
コミュニケーション能力が高い人は、初めて会った人でも、いつの間にか自然と打ち解けていますよね。これは他人のことを知りたいという興味関心があるからなのです。そういった感情がないと初めての人と仲良くなるのは難しいです。
興味関心があってこそ「共感」は生まれます。相手のことを知りたいと思い、聞く姿勢ができている。これを自然とこなせているからこそ、コミュニケーション能力が高いといえるのです。
共感力が高いと信頼性も高い
共感力が高いと「あの人なら話をきいてくれるし、わかってくれる」と感じてもらえるようになり、人間関係も豊かになります。ただただ、相手の話をきいてるだけでは信頼は生まれません。もちろん、良好な関係を築くこともできません。また、友達の人数が多いからといってコミュニケーション能力が高いともいえません。その友達と信頼関係は良いのか? が重要なのです。
自分と向き合う
自分の心と向き合うことで相手との共感が生まれます。自分は今どんな感情なのか?それをくみ取ることも大切なのです。 例えば「一人になりたい」というサインを感じ取ったのなら、その気持ちを尊重して、休みはお家で過ごしたり、映画をみたり。このように、心とコミュニケーションをとるのです。
自分の気持ちがわからないと、何がしたいのか? 自分はどう思っているのか? を見失ってきます。そうなると、相手の気持ちを理解するのは困難です。心の痛みや心の機微に寄り添うには、まず自分の気持ちを理解し、自分自身との共感経験を増やしていきましょう。
共感力を高めればコミュニケーション能力も高まる
コミュニケーションをとるためには、自分を含め、人の気持ちをくみ取る優しさが必要です。コミュニケーション能力が高い人は、人間性に深みがあり、懐も広いです。これらは、共感力を高めなければできないことです。また、自分の考えやアイデアを人に広める発信力も身に付きます。相手をよく理解しているからこそなのです。
スキルアップのためにも、これからは共感力を高めることに意識してみてください。