「わかったつもり」になってない?きちんと理解し、記憶に残す勉強術



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「わかったつもり」じゃもったいない!

本を読む、セミナー(授業)を受ける、誰かに教えてもらう。何かを学びたいと思ったときは、たくさんの資料を見たり聞いたりしながら自分の頭の中にあらゆる情報をインプットしていくはず。そこで、わかったつもりになっていることってないですか?
せっかく何かを学ぶのなら、自分のスキルアップに最大限活かしたい。学んだことを忘れないため、またもっと理解を深めるためにも、勉強方法について考えていきましょう。

繰り返す

例えば映画をみている時に、「タメになるな」と思った言葉があるとします。だけど、耳にしただけじゃ、その言葉を覚えることは難しいですよね。メモに書き残すことで少しは変わるかもしれません。だけど、そのメモを何度も見返さないと、その言葉はいつか忘れたことさえ忘れてしまう。自分の中に記憶として残すためには、何度も映画を見返すことが大切になります。

繰り返し見て聞いて、印象や耳に残る言葉であれば、自然と脳に蓄積されるはず。「あの映画はよかった」というぼんやりした記憶ではなく、何を、どこが、どのようによかったのか、どんなシーンだった? ということを自然とインプットし、記憶することができるのです。
勉強として、この言葉を覚えたい、という気持ちはもちろん大切ですが、繰り返し頭の中に刷り込みを起こすことで「勉強」といった感覚がなくなります。自然と飲み込むことができるだけでなく、記憶として残すこともできるようになるのです。

小さい頃にみていた映画を、大人になって改めて観たときに、別の角度から物事が見られたり、違うメッセージを感じたことはないですか? 情報を受け取ったときの自分の立場や心境によってもその情報は異なってくるもの。だからこそ何度も繰り返すことが大事になるんです。

ちなみに、筆者は小さい頃から「トトロ」がすごく好きで、毎日のように繰り返し、録画したテレビをみていました。そんなことを重ねているうちに、一字一句間違えることなくそれぞれの登場人物のセリフがいえるようになったのです。全くもって、自分の経験やキャリアアップに活かせるような出来事ではありませんが、そんな小さいときの記憶は今もそのまま。未だに再生すると、次のセリフがスラスラと言えるんです。勉強ではないけれど、自然と脳に蓄積されているのですね。

アウトプットする

学んだ、覚えたと思ったことを本当に理解しているか確かめるためには自分が教える側にまわることがいちばん早いです。何もわからない相手に情報を伝えるためには、仕入れた情報をいかに噛み砕いて、相手にわかりやすく伝えられるか。がポイントになってきますよね。つまり、自分が発信者となって人に伝えることで、自分自身の考えも深められるのです。

始めてのアルバイトを経験したとき、ノートとペンを持っていったことがあると思います。もちろん仕事を覚える際には、色々な情報をできるだけ書き留め、頭に詰め込もうと頑張ったはず。だけど、わからないことがわからないからこそ、質問は?と聞かれたときに答えることができなかった経験はありませんか?

逆に、覚えた仕事を誰かに説明しているときに、自分がわからなかったことを伝えたり、細かい情報を教えてあげることで、仕事内容を改めて知ることだってあるんです。何か質問をされたときに「あぁ、こういうことがわからないのか」と気づかされたこともあるのではないでしょうか。人に伝えることで、記憶と情報の結びつけができるようになりますよ。

仕入れる情報は間違わないで

誰かに教えてもらったこと、また誰かの話を聞いたことで理解したこともあるでしょう。だけど耳で受けた記憶は、ときに形を変えることも。人を介して話をしたとき、内容がどんどん大きくなっていたり、もしくはそんなこと言ってないのに、といったように内容が変わってしまうことがありますよね。人は、誰かに物事を伝えたい、と思ったときには興味をひきたい話を聞いてもらいたい、という気持ちから話を大きく盛りすぎてしまうこともあるのです。

インターネットに載っている情報だってそれは同じ。アクセスを集めたい、SEOを考えたワードを組み込む、といったことに意識を集中するあまり、公開されている情報がすべて正しい表現ではないこともあるんです。だからこそ、仕入れる情報は間違えないように。根拠ある情報を見極め、選別し、取り入れていきましょう。