「好き」だから見える別景色とは
“好きなことを仕事にする”と聞くと、どんなイメージをお持ちでしょうか?「自分の興味があることだけなんて、最高!」「好きだけで囲むから、ストレスがなさそう」などなど、メリットが先に浮かんでくる方も多いと思います。
しかし、実際に私は、好きなことを追求し、そして一度手放し、また最近「好き」に戻ってきたという経験があります。その紆余曲折した中で感じた、メリット・デメリットを解説し、昔は気づかなかった法則性についてご紹介したいと思います。
自発的に追求したくなる「好き」
「好き」を仕事にする最大のメリットだと思うのは、自発的に行動することができるという点です。興味や関心があることは、周りからお尻を叩かれたり要求されたりしなくても、進んでリサーチしますよね。
心理学の「アンダーマイニング効果」からも分かるように、「好き」という気持ちが心に芽生えているだけで、無償のエンジンかかり、時には睡眠時間を削ってでも、物事に夢中になることがあります。趣味の範囲なら、好きを追求するのは理解できると思いますが、仕事にこれを置き換えてみるとどうでしょう?
例えば、本来なら仕事の条件にはない範囲の作業を自発的に準備したり、報酬が見合わない仕事でも、条件を気にせず取り組みたいと感じたり。時として、「好き」という気持ちは、ものすごいパワーを発揮するのです。
夢中になると視野が狭くなる「好き」
一方で、「好き」がデメリットになることも……。夢中になるが故に、主観的になり冷静に考えれば分かることでも、ついつい視野が狭くなる時があります。自分の「趣味」の範囲なら良いですが、これが「仕事」となると別問題。
ニーズがあるから成り立つ自分の仕事が、相手の気持ちを汲み取れずに、こだわりだけ押し付けてしまう行為はNGだと思うからです。
追求精神が強いという方は、ぜひ意識してみてください。
客観的に自分を見ることがカギ
“楽しい”と感じている時や、自分の世界で生きている時は、客観性を失うことがあります。一番のリスクは、周りの意見を取り入れられなくなることです。
自分の軸があることは、とても素晴らしいことだと思いますが、自分のバリアが強すぎると思わぬ成功ヒントを見逃す可能性があります。
客観的な自己分析を、心がけてみてくださいね!