女性のカラダは、とても敏感で繊細。ホルモンバランスや季候によって、パフォーマンスが大きく変化します。
けれど、どんなときも仕事は待ってくれません。体調が変だなと思っていても、会社には行かなければならない。逆に、仕事が忙しいときに限って体調が悪くなってしまう、なんてことも……。働く女性は、体調不良で倒れる前に対策を打っておくことが大事です。
今回は体調を崩しやすい人が、事前にやっておきたい対策についてご紹介します。
生理前はスケジュールを詰め込まない
生理前前はいつものパフォーマンスが発揮できない状態に。朝になると憂鬱な気持ちになって、思うように身体が動いてくれないこともあります。この諸々の不調を「PMS」といいますが、個人によって症状が異なるため「体調不良」といっても、同じ女性にすら辛さが理解されないケースもあります。症状が強ければ寝込んでしまうという人もいるのに……。
次の1か月の予定を決めるとき、生理前のタイミングは無理な予定を入れないことが大切です。予定を組むときは元気でも、生理前の週には体調が最悪な状態になっているという可能性があります。
予定を詰め込みすぎると、肉体的な疲れが溜まります。生理周期週を把握できているなら、体調が悪くなりやすい週だけは予定を入れず、ゆったり過ごす時間をとりましょう。
体調管理にアプリを入れるのもおすすめ
低気圧などの気象の変化が頭痛を引き起こすこともあります。気象病や天気痛と呼ばれるもので、働く女性にも多く見られる症状です。
そこでおすすめなのがスマホアプリを活用すること。『頭痛ーる』は、気圧の変化を一目で知ることができるアプリで、気圧が急激に変化する時間帯を前もって知ることができます。薬の準備をしたり、休憩時間をとったりと、体調管理に役立てることができます。
このようアプリを活用し、自分の体調を事前に予測しておきましょう。もちろん、あまりにもひどいようであれば医師に相談する必要があります。
目の疲れはホットタオルで温めて
長時間パソコンを眺める仕事をしていると、急に視界がかすんで見えたり、目に痛みを感じたり、充血になったりと、目の疲れによる過ごしづらさが出てきます。これは、目の周りの血行不良が「疲れ目」を引き起こしているのが理由。疲れや痛みを感じたら、ホットタオルをつくって目の上に乗せて、目の周りの血流をよくしてあげましょう。
電子レンジを使うと、忙しい働き女子でもちょっとした隙間時間に簡単にホットタオルを作ることができます。
ホットタオルの作り方
①タオルを濡らして、しっかりと絞る
②濡らしたタオルをくるくると巻いて、おしぼりのような形へ
③ラップでくるむ
④電子レンジで1分ほど加熱
⑤タオルを開いて、ほどよく熱をとれば完成!
最近では、目元用の美容機器もたくさん発売されています。どれも目元を温めて、癒しをくれるものばかり。使い捨てタイプのアイマスクも販売されているので、ホットタオルを作るのが面倒くさいという方は、便利なお手軽アイテムを利用してみても良いでしょう。目元の血行がよくなれば、目の下にできる、憎きクマ対策をすることもできます。じんわりと心地よい感覚をぜひ試してみてください。
甘酸っぱいフルーツティーで疲労回復
疲れた時に心と体を癒してくれるのがハーブティー。
中でも、クエン酸が含まれるハイビスカスの入ったティーには、疲労回復と美容効果が期待できます。日々の仕事の疲れを癒すだけでなく、美容効果も期待できるフルーツティーは午後のおやつのおともにおすすめ。甘酸っぱい味わいとともに、美しさも手に入れてみてはいかがでしょうか?
その不調、メンタルによるものかも?
2012年に厚生労働省が行った「労働者健康状況調査」によると、仕事や職業生活に不安やストレスを抱えている女性は、なんと61.9%にものぼるのだそう。ストレスがあると回答した人たちのなかでも、ストレス要因としてとくに多かったのが「人間関係」でした。それに「仕事の質」、「仕事の量」と続きます。
つまり働く女性たちの多くは、上司や同僚との関係性に悩んでいるということ。それに重なって残業が続いたりすると、メンタルヘルスの不調を感じやすくなります。
不安や悩み、ストレスを抱えたときは、すぐに相談。これが働く女性がメンタルヘルスを良好に保つためには欠かせません。「弱みを見せたくない」「暗い話は嫌がられるかも」なんてことはありません。悩みを他人に打ち明けられるのも強さの一つなのです。
つらいときは家族や友人、恋人に話してみましょう。それだけで心が軽くなって、また明日晴れやかな気分で朝を迎えられるかもしれません。
自分の体調を基準に、居る場所・いる人を選ぶことも大事
自分の体に異変を感じたら、まずは周囲をよく見渡してみましょう。睡眠時間より多くの時間過ごす職場には、軽うつを引き起こすストレスの原因がよくあるものです。
長時間過ごす場所だからこそ、無意識に不快感を感じていることもあります。例えば、オフィスが寒くて長時間過ごすことができない、ずっと同じ態勢で居ることが辛い、など。人間関係以外にもストレスの要因はあるのです。自分に不快感を与えている環境はないか、またそれが改善する方法はないのか? よく考えてみましょう。
次に、一緒に過ごす人についてもよく考えてみましょう。
周囲に苦手な人は居ませんか? その人との立ち位置、距離感は一体どうでしょうか。
長時間のやりとりを、苦手な人と続けているのも仕事のパフォーマンスを下げる原因になってしまいます。部署を変えたり、担当者を変えることで、そのストレスが減らせるというのであれば、上司や人事などに相談してみても良いでしょう。うつや落ち込みやすい症状がひどくなってしまうと、全ての考えが否定的・悲観的になってしまいます。
真剣に相談しているのにも関わらず「忍耐不足だ」などと、意見を尊重してくれない職場であった場合には、離れることも視野に入れて問題ありません。