マナーは相手への気遣いでもあるため、きちんと身につけておきたいものです。
、一般的なマナーや常識を知らずにいると恥ずかしい思いをしてしまうこともあります。自分が今頭の中に浮かべている「ビジネスマナー」は模範通りなのか、今一度確認をしてみましょう。
名刺交換マナー
社会人になると、自分を知ってもらうために欠かせないツールとして使われるのが“名刺”です。ビジネスでは、初対面の人と会う時には必ず、名刺交換という行為が必要になります。常に持ち歩いている人も多いと思いますが、名刺交換マナーはスマートにできていますか?
間違ったマナーでせっかくの初対面を台無しにしてしまうと、本題でもある仕事の話も印象が悪くなってしまいます。新人研修などで教わった人も、見よう見まねで覚えた人も、改めて名刺交換マナーをおさらいして、第一印象をアップしていきましょう。
お辞儀の種類は3種類ある
ビジネスシーンでは、お辞儀をする機会が多くあります。感謝の気持ちを表現したり、相手に対する敬意を表すとき、謝罪のときなど、そのシチュエーションはさまざま。どれも思いを込めて行うものなので、美しい立ち振る舞いを身につけておくべきです。
販売の研修では、綺麗なお辞儀をするためのレッスンも行われるほど、印象を左右するものでもあるのです。
意外と知られていないのですが、お辞儀にも実は場面に応じての「使い分け」があります。
会釈:腰を15度曲げるのが会釈。軽い挨拶のときに使用。
敬礼:腰を30度に曲げたもので、最も一般的に使うお辞儀。
最敬礼:腰を45度に下げたもので、最も丁寧なお辞儀。
美しい振る舞いを身につければ、印象がグッとあがります。この機会にマスターしておきましょう。
お茶出しはスマートに
来客があったときのお茶出しマナーは、簡単そうに見えてとても奥が深いもの。
お茶を出すタイミングは、挨拶や名刺交換が終わって席についた時がベストです。タイミングを見計らったら、ドアをノックして「失礼いたします」と会釈をしてから部屋に入ります。お盆の上にお茶と茶たく、またはコーヒーなどを乗せて、胸の高さで運んで。飲み物の中に髪の毛やほこりが入らないようにご注意を。
また、お茶の出す順番もあります。まずは上座に座っている方から。必ず席次は気にするようにしましょう。「失礼いたします」とお伝えしてから、お客様の右側(右利きであることを想定して)にお茶を置いていきます。
ビジネスメールのマナー
仕事で使うメールは、友達同士でのやりとりとは全く違うものです。
伝えたいポイントを失礼のないように、わかりやすく完結に伝えなければなりません。メールでのやりとりで、相手に誤解や不安を与えてしまったり、時には思いもよらないトラブルを招いてしまう可能性も。
本文の構成はPREP(ピレップ)法を意識することが大切です。
・POINT(ポイント・結論)
・REASON(理由)
・EXAMPLE(事例・具体例)
・POINT(結論を再度確認・まとめ)を整理した上で文章を作ると相手に伝わりやすいビジネス文章になります。
その他にも「宛先のチェック」や「CC・BCCの違い」、「添付ファイルのサイズ」など気をつけるところがたくさん。ビジネスメールのルールを理解しておきましょう。
電話対応マナー
今は「電話を使うことに慣れていない人が多い」ということがしばしば話題になりますが、ビジネスをする上で電話はとても大切なツールです。基本的には、「相手を待たせないこと」と「明るい声で話すこと」、「要件はメモをとること」が大切です。
電話は相手の表情が見えない分、声の高さや会話のスピードで相手の様子を読み取るしかありません。好印象になるよう、ハキハキとした受け答えをしましょう。第一声は「お世話になっております」を使って。クッション言葉も上手に使えるようになると会話がスムーズに進むようになります。電話対応はとにかく慣れが大切。恐れず回数をこなしましょう。
箸づかいのマナー
みなさんは箸や日本食を頂くときのマナーに自信はありますか?
仕事の接待やお祝いの席など、改まった場ではマナーはきちんとしておきたいですし、職場のランチタイムや友達とのご飯など、意外と箸使いはしっかり見られています。「食べ方には、その人の知性や品格が現れる」と言われており、大人の女性として正しい箸の使い方は、しっかり覚えておきましょう。
正しい箸の持ち方は、上になるほうの中央部分を人さし指と中指で軽くはさみ、親指を添えます。
下のほうは、薬指にのせるようにして親指と人さし指のつけ根の部分で固定させます。
葬儀マナーは知らないと失礼にあたることも
通夜や葬儀・告別式は、突然やってくるものです。通常はそれほど頻繁に経験するものでもないのですが、故人や遺族に失礼や迷惑のかからないようにするべき必要があるので、一般的な知識は身に着けておくべきでしょう。
また突然のことなので「この状況にはどうすればいいの?」と思う、些細な疑問がでてきます。
例えばネイル問題。お焼香や食事の際、手元は他の方から見られることが多いので、ワンカラーで落ち着いた色(ベージュや淡いピンク)であれば許容範囲ですが、 派手なネイルは基本的に落として参列した方がベストです。ジェルネイルの場合はすぐに落とすことはできないので、ジェルネイルの上からマニキュアを塗ってみましょう。
ジェルネイルとマニキュアの素材は混ざることがないため安心です。落とすときは、アセトンが含まれていないリムーバーを使うことで、ジェルネイルは落ちずに、マニキュアだけを落とすことができます。